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【別添】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第3.0版) (60 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00402.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第3.0版)(10/20)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き
別冊
罹患後症状のマネジメント・第 3.0 版 ● 10 小児へのアプローチ
の OD チェックリスト」も確認する.その他にも,心身相関が強い小児では心身症としてさま
ざまな身体的異常を呈することがあることに留意する.
身体症状に対する治療は症状に応じてきちんと行う.明らかな身体的異常がみつからない場
合でも,安易に「心因性」という言葉で片づけないようにする.当事者にとって「心因性」と
いう説明はしばしば「自分の訴えを全否定している」と受け取られる恐れがある.訴えを傾聴
し,共感して対応し,十分な信頼関係を築いたうえで元の生活に戻していけるような助言を行っ
ていく.
6.専門医・拠点病院への紹介の目安・タイミング
訴えは非特異的なことが多く,通常の診察や検査で異常が指摘されなくても,見落としては
ならない器質的疾患を確実に鑑別する必要がある場合(例えば頭痛や嘔吐を訴える患児におけ
る脳腫瘍の可能性)には,高次医療施設における精査を行う.
また,心理社会的ストレスの影響が大きく,小児科総合医としての傾聴や助言では対応が困
難だと判断された場合には,十分な信頼関係が構築された状況下で,紹介することは見放すわ
けでも精神的なものとレッテルを貼るわけでもないことをしっかり伝え,児童精神科や小児心
療内科に紹介する.
万が一,自殺企図や強い自殺念慮などが認められた場合には,専門医療機関に速やかに紹介
すべきである.
7.専門医・拠点病院でのマネジメント
特に困難な症例では多診療科・多職種による連携体制が欠かせない.まず小児科の該当する
subspecialty の専門医によって,器質的疾患の可能性を除外する.心身症である場合も含め,
身体的な問題がみつかった場合には適切な身体的治療を行う.
さらに本人の発達特性や性格,家庭環境,学校環境などについての詳しい問診,および,必
要に応じて心理検査を行い,心理社会的因子について評価する.心理社会的ストレスの影響が
少なからず認められる場合には,環境調整,カウンセリング,認知行動療法などの治療を行う.
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別冊
罹患後症状のマネジメント・第 3.0 版 ● 10 小児へのアプローチ
の OD チェックリスト」も確認する.その他にも,心身相関が強い小児では心身症としてさま
ざまな身体的異常を呈することがあることに留意する.
身体症状に対する治療は症状に応じてきちんと行う.明らかな身体的異常がみつからない場
合でも,安易に「心因性」という言葉で片づけないようにする.当事者にとって「心因性」と
いう説明はしばしば「自分の訴えを全否定している」と受け取られる恐れがある.訴えを傾聴
し,共感して対応し,十分な信頼関係を築いたうえで元の生活に戻していけるような助言を行っ
ていく.
6.専門医・拠点病院への紹介の目安・タイミング
訴えは非特異的なことが多く,通常の診察や検査で異常が指摘されなくても,見落としては
ならない器質的疾患を確実に鑑別する必要がある場合(例えば頭痛や嘔吐を訴える患児におけ
る脳腫瘍の可能性)には,高次医療施設における精査を行う.
また,心理社会的ストレスの影響が大きく,小児科総合医としての傾聴や助言では対応が困
難だと判断された場合には,十分な信頼関係が構築された状況下で,紹介することは見放すわ
けでも精神的なものとレッテルを貼るわけでもないことをしっかり伝え,児童精神科や小児心
療内科に紹介する.
万が一,自殺企図や強い自殺念慮などが認められた場合には,専門医療機関に速やかに紹介
すべきである.
7.専門医・拠点病院でのマネジメント
特に困難な症例では多診療科・多職種による連携体制が欠かせない.まず小児科の該当する
subspecialty の専門医によって,器質的疾患の可能性を除外する.心身症である場合も含め,
身体的な問題がみつかった場合には適切な身体的治療を行う.
さらに本人の発達特性や性格,家庭環境,学校環境などについての詳しい問診,および,必
要に応じて心理検査を行い,心理社会的因子について評価する.心理社会的ストレスの影響が
少なからず認められる場合には,環境調整,カウンセリング,認知行動療法などの治療を行う.
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