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【別添】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第3.0版) (87 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00402.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第3.0版)(10/20)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き
11
主
訴
生活歴
罹患後症状のマネジメント・第 3.0 版 ● 14 症例集
運動・呼吸練習プログラムの開始とともに,セルフマネジメントの指導
をあわせて実施した症例
慢性的な労作時の息切れ,疲労感
喫煙歴なし
既往歴や合併症
現病歴
別冊
特記すべき既往歴なし
COVID-19 に感染.発熱,呼吸器症状を呈し,入院となった.CT にて肺炎
像を認め,SpO2 の低下があり,酸素投与を必要とした.3 週間の入院加療後に肺炎,酸
素化は改善し,退院となった.
感染から 4 カ月が経過しても息切れと疲労感が続いた.退院後すぐに復職していたが,
仕事に支障がある状態が続くため,再度受診し,COVID-19 罹患後症状の可能性が指摘
された. 外来で日々の運動とともに,疲労感についての管理方法について定期的に指導
を行った.開始当初は負荷の少ない呼吸練習,ストレッチに加え,休職の上で日常の活動
を制限した(図 11-2 に記載の腹式呼吸練習,ストレッチ運動を 1 セット 10 回として朝
夕 1 セットずつより開始.基本的に屋外歩行は制限し,屋内での歩行や作業も必要に応
じて休憩をとることを推奨した).疲労感が改善したことを確認した後に下肢筋力増強練
習および有酸素運動としてのウォーキングの開始,活動量の制限の緩和を進めた.筋力増
強やウォーキングの内容は軽い負荷から段階的に増加させた.また,職場の協力を得て本
格的な復職の前に短時間勤務の期間を設けた.症状は徐々に改善し,感染から7カ月を経
過した時点で日常生活や仕事における支障はなくなり,指導は終了となった.
症例のポイント
運動および呼吸練習プログラムに加え,COVID-19 罹患後症状として
報告されている労作後の症状悪化の可能性も含め,疲労を悪化させないためのセルフマネ
ジメントの指導をあわせて実施した.
◀︎目次
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主
訴
生活歴
罹患後症状のマネジメント・第 3.0 版 ● 14 症例集
運動・呼吸練習プログラムの開始とともに,セルフマネジメントの指導
をあわせて実施した症例
慢性的な労作時の息切れ,疲労感
喫煙歴なし
既往歴や合併症
現病歴
別冊
特記すべき既往歴なし
COVID-19 に感染.発熱,呼吸器症状を呈し,入院となった.CT にて肺炎
像を認め,SpO2 の低下があり,酸素投与を必要とした.3 週間の入院加療後に肺炎,酸
素化は改善し,退院となった.
感染から 4 カ月が経過しても息切れと疲労感が続いた.退院後すぐに復職していたが,
仕事に支障がある状態が続くため,再度受診し,COVID-19 罹患後症状の可能性が指摘
された. 外来で日々の運動とともに,疲労感についての管理方法について定期的に指導
を行った.開始当初は負荷の少ない呼吸練習,ストレッチに加え,休職の上で日常の活動
を制限した(図 11-2 に記載の腹式呼吸練習,ストレッチ運動を 1 セット 10 回として朝
夕 1 セットずつより開始.基本的に屋外歩行は制限し,屋内での歩行や作業も必要に応
じて休憩をとることを推奨した).疲労感が改善したことを確認した後に下肢筋力増強練
習および有酸素運動としてのウォーキングの開始,活動量の制限の緩和を進めた.筋力増
強やウォーキングの内容は軽い負荷から段階的に増加させた.また,職場の協力を得て本
格的な復職の前に短時間勤務の期間を設けた.症状は徐々に改善し,感染から7カ月を経
過した時点で日常生活や仕事における支障はなくなり,指導は終了となった.
症例のポイント
運動および呼吸練習プログラムに加え,COVID-19 罹患後症状として
報告されている労作後の症状悪化の可能性も含め,疲労を悪化させないためのセルフマネ
ジメントの指導をあわせて実施した.
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