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【別添】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第3.0版) (65 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00402.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第3.0版)(10/20)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き
別冊
罹患後症状のマネジメント・第 3.0 版 ● 11 罹患後症状に対するリハビリテーション
5.プライマリケアにおけるマネジメント
前述のような労作後の症状悪化,労作後の酸素化の低下,心機能障害等の危険因子が除外で
きる場合,呼吸器症状を中心とした運動耐容能の低下に対しては自主トレーニングを中心とし
たプログラムが有効である可能性がある.症状増悪がみられる場合には中止するよう指示した
上で , 呼吸練習,下肢筋力練習や有酸素運動等を指導する.呼吸リハビリテーションとして一
般的な指導内容の例を図 11-2 に参考として提示する.疲労感・倦怠感に対しては,仕事,家
事やスポーツなどの日常の活動量を症状に応じて調整することや,補装具を利用することなど
による日常生活での負担軽減策を検討する.運動による症状の増悪がみられない場合には,症
状に合わせた運動療法が症状を改善させる可能性があるが,定期的に病態・症状の評価に応じ
て調整し,モニタリングすることが必要である.このような運動プログラムは,認知機能の低
下やメンタルヘルスの問題に有用である可能性も指摘されている.罹患後症状全般に対するセ
ルフマネジメントのための実用的な資料としては,WHO のヨーロッパ地域事務局が代表的な
症状への対応に関する患者向けのリーフレットを作成し,公表しており,患者指導の参考資料
として活用が可能である.
6.専門医・拠点病院への紹介の目安・タイミング
労作後の症状悪化,酸素化低下,心機能障害を伴い,活動量や環境の調整を行う上で詳細な
リスク評価が必要と判断される場合,専門医・拠点病院への紹介を行うことが推奨される.
7.専門医・拠点病院でのマネジメント
労作後の症状悪化,酸素化低下,心機能障害等のリスクを伴う場合には,適宜,呼吸器,循
環器およびリハビリテーション専門医・専門職の連携のもと,十分な病態の評価のうえで活動
量の調整,生活の再建のサポートを行う.労作後の症状悪化がみられない場合には,リスク評
価に基づいて運動療法の実施を検討する.
運動負荷については病態・症状の評価に応じて調整し,
定期的なモニタリングを実施する.
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別冊
罹患後症状のマネジメント・第 3.0 版 ● 11 罹患後症状に対するリハビリテーション
5.プライマリケアにおけるマネジメント
前述のような労作後の症状悪化,労作後の酸素化の低下,心機能障害等の危険因子が除外で
きる場合,呼吸器症状を中心とした運動耐容能の低下に対しては自主トレーニングを中心とし
たプログラムが有効である可能性がある.症状増悪がみられる場合には中止するよう指示した
上で , 呼吸練習,下肢筋力練習や有酸素運動等を指導する.呼吸リハビリテーションとして一
般的な指導内容の例を図 11-2 に参考として提示する.疲労感・倦怠感に対しては,仕事,家
事やスポーツなどの日常の活動量を症状に応じて調整することや,補装具を利用することなど
による日常生活での負担軽減策を検討する.運動による症状の増悪がみられない場合には,症
状に合わせた運動療法が症状を改善させる可能性があるが,定期的に病態・症状の評価に応じ
て調整し,モニタリングすることが必要である.このような運動プログラムは,認知機能の低
下やメンタルヘルスの問題に有用である可能性も指摘されている.罹患後症状全般に対するセ
ルフマネジメントのための実用的な資料としては,WHO のヨーロッパ地域事務局が代表的な
症状への対応に関する患者向けのリーフレットを作成し,公表しており,患者指導の参考資料
として活用が可能である.
6.専門医・拠点病院への紹介の目安・タイミング
労作後の症状悪化,酸素化低下,心機能障害を伴い,活動量や環境の調整を行う上で詳細な
リスク評価が必要と判断される場合,専門医・拠点病院への紹介を行うことが推奨される.
7.専門医・拠点病院でのマネジメント
労作後の症状悪化,酸素化低下,心機能障害等のリスクを伴う場合には,適宜,呼吸器,循
環器およびリハビリテーション専門医・専門職の連携のもと,十分な病態の評価のうえで活動
量の調整,生活の再建のサポートを行う.労作後の症状悪化がみられない場合には,リスク評
価に基づいて運動療法の実施を検討する.
運動負荷については病態・症状の評価に応じて調整し,
定期的なモニタリングを実施する.
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