資料(Ⅱ)地域医療計画課 (19 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38529.html |
出典情報 | 令和5年度全国医政関係主管課長会議(3/29)《厚生労働省》 |
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新型コロナウイルス関連相談の特徴
事業報告書より引用改変
令和元年度、令和2年度・令和3年度の比較
令和元年度、2年度、3年度を比較した。令和2年度から新型コロナウイルスパンデミック下にある。
北海道、青森県、宮城県、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、福
井県、山梨県、大阪府、奈良県、鳥取県、島根県、広島県、高知県
15道府県でコロナ関連相談(0.9%)とそれ以外を比較 。コロナ関連
は、相談対象児年齢高く、相談者年代高い。主訴は発熱、咳が多
い。発症時期はやや時間が経っている。相談の分類・目的は救急
医療相談が少ない。同胞がいることが多い。相談前受診が多い。
緊急度は直ぐ受診が少ない。医師の助言・対応が増え、相談者の
対応困難が多い。相談対応者が受診すべきと考えた診療科は小
児科が多く、外科系は少ない。満足度が少し下がる。
事業年度
令和元年度
調査期間
2019年12月〜2020年2月
対象都道府県
39都道府県
令和2年度
令和3年度
2020年12月〜2021年2
2021年9月~2021年11
月
月
44都道府県
43都道府県
対象年少人口全国比
88.9%
92.5%
91.6%
総相談件数
241,387
153,726
179,280
6.6
4.0
4.6
1歳未満
23.0%
22.0%
25.4%
3歳未満
57.0%
59.0%
61.7%
6歳未満
79.1%
78.5%
84.7%
相談者年代20代、30代、40代
15.5%、68.6%、14.6%
18.9%、67.5%、15.2%
17.4%、68.1%、14.1%
相談者父親
対象年少人口千人対総相談件
相談対象児年齢(割
合)
令和3年度コロナ関
連
令和3年度コロナ関連
以外
13.8%
16.0%
15.5%
729、0.9%
78,455
主訴:発熱
31.9%
22.4%
23.3%
相談対象児1歳未満、3歳未満、6歳
未満
8.8%、30.2%、53.4%
25.1%、61.3%、84.6%
消化器系
30.7%
24.1%
22.6%
呼吸器系
12.7%
11.5%
17.2%
相談者年代20代、30代、40代
6.3%、70.4%、21.9%
外因系
18.6%
31.7%
28.8%
1時間前から
63.8%
72.6%
65.9%
84.7%
82.1%
80.1%
救急医療相談
27.9%
32.2%
58.9%
医療機関案内
15.0%
17.7%
23.5%
第1子あるいは子ども一人の家庭
42.2%
49.2%
48.7%
相談前受診(受診後電話相談)
21.3%
8.9%
10.5%
相談対応時間15分以上
1.2%
0.6%
0.4%
22.8%
27.3%
30.9%
2.9%〜42.2%
12.7%〜43.9%
12.3%〜49.2%
総相談件数
45.5%、8.1%
主訴:発熱、咳
12.1%、81.4%、6.1%
20.0%、5.7%
発症時期*
発症時期1時間前から+6時間前から
55.2%
72.0%
相談の分類・目的:救急医療相談、
医療機関案内
35.8%、27.8%
58.1%、21.6%
第1子あるいは子ども一人の家庭
38.7%
49.0%
23.3%
12.8%
相談対応時間15分以上
1.6%
0.4%
19.8%、25.5%
35.6%、21.7%
医師の助言・対応を要した
1.5%
0.4%
相談対応者が小児科を受診すべき
と考えた割合
85.7%
63.7%
相談の分類・目的*
緊急度判定:119番+
直ぐ受診
1.0%、0.2%、0.0%
平均値
都道府県の最小値、最
大値
0.11%
0.07%
0.28%
小児科
76.1%
65.9%
66.8%
一般外科・小児外科
3.2%
4.9%
4.5%
脳神経外科
6.1%
10.0%
9.1%
整形外科
2.4%
4.1%
3.5%
医師の助言・対応を要した*
相談対応者が受診す
相談対応者が受診すべきと考えた
診療科の割合:一般外科・小児外科、
発症時期12時間前か
ら(計)
相談前受診
緊急度判定:119番+直ぐ受診、翌日
受診
主訴(割合)
3.2%、9.7%、5.9%
べきと考えた診療科*
脳神経外科、整形外科
満足度(相談対応者の印象):不満
気
1.1%
0.1%
相談対応者の対応感想:対応困難
0.5%
満足度(相談対応者からの印象)*:不満気
0.1%
0.1%
0.5%
0.1%
相談対応者の対応困難*
0.1%
0.6%
0.1%
未記入を除いた割合は*を付けた。
事業報告書より引用改変。未記入を除いた割合は*を付けた。
4.結果の分析及び考察
(1) 相談内容に関する分析及び考察
① 都道府県別相談件数
都道府県の年少人口千人対、小児科医師及び小児外科医師対相談件数/月は、それぞれ4.6件(最小県0.6〜最大県9.8) 、3.9件(最小県0.4〜
最大1県0.4)で、都道府県間差違が大きい。各県の小児医療圏の年少人口対相談件数は平均2.6倍、最大6.0倍で、医療圏間差違は前年度よりやや減少している。
19〜21時ピーク、以後漸減し0時1/3、5時1/10、7〜8時に小さな山、日曜祝日日勤帯はピーク時の1/3で一定のパターンは変わらない。平日、
② 相談件数の時間変動
土曜日、日曜祝日3群の準夜帯、深夜帯、日勤帯3時間帯、計9群の1日当たりの相談件数は、平日準夜帯を1とした比率で、土曜日準夜帯1.19、日曜祝日準夜帯1.20、日曜
祝日日勤帯1.43(0.71で対象年少人口が準夜帯の49.5%でなので)であり、これらの時間帯のニーズが高い。日祝日日勤帯実施の拡大が必要と思われる。
③ 相談対象児の 年齢・性
1歳未満25.4%、1〜2歳未満22.6%、2〜3歳未満13.7%、3歳未満61.7%,6歳未満84.7%。低年齢児が多く、1歳未満が最多である。男女比1.20。
④ 相談者続柄と相談者年代*
⑤主訴
相談者続柄は母親83.2%、父親15.5%。相談者年代は20代17.4%、30代68.1%、40代14.1%である。例年と変わりない。
主訴(総相談件数対)割合降順は、発熱23.3%、頭部打撲11.2%、頭部以外の外傷10.6%、嘔気・嘔吐10.3%、咳6.4%、腹痛6.1%、発疹(じんましん)5.9%、異物誤飲5.8%、
下痢4.5%、耳・鼻・のど4.3%で、発熱と消化器系(22.6%)が減少し、呼吸器(17.2%)、外因系(28.8%)が増加し、新型コロナウイルスパンデミックの影響と思われる。
⑥ 発症時期*
1時間前から65.9%、6時間前から7.7%、12時間前から80.1%、1日前から1.9%、それ以前から13.4%で、発症後早期の相談が多い。
救急医療相談56.8%、医療機関案内23.5%、薬1.9%、ホームケア2.6%、育児相談1.7%。医療機関案内のニーズが1/4と比較的高い。
⑦ 相談の分類・目的*
⑧ 第1子あるいは子ども一人の家庭の割合
48.7%、新型コロナウイルスパンデミック前(令和元年度)より増えている。
⑨相談前受診(受診後に電話相談)
11.6%、新型コロナウイルスパンデミック前より半減している。受診抑制と受診前電話相談の行動マニュアルの普及による。
⑩諸状況によって頻度が高くなる主訴
《緊急度119番+直ぐ受診》けいれん・ふるえ、喘鳴(息苦しそう)、熱傷。 《医師の対応》咳、異物誤飲、頭痛、尿の異常、薬。
《相談時間15分以上》咳、便の異常、薬。 《受診後電話相談》発熱、咳、喘鳴(息苦しそう)、鼻汁・鼻づまり、薬。 《第1子あるいは子ども一人の家庭》啼泣・なきやまない、
下痢、便の異常、予防接種。呼吸器系主訴、外因系主訴が目立つ。
(2) 相談対応に関する分析及び考察
① 相談対応時間
4〜5分未満25.8%で最も多く、3〜7分未満56.6%。15分以上は0.4%で、前年(1.2%)より減少した。
② 相談対応者による緊急度判定
119番をすすめた1.5%、直ぐ受診29.4%、翌日受診16.8%、何かあれば受診28.8%、受診不要19.7%、その他2.8%、未記入0.9%で。119番+直
ぐ受診は30.9%で前年度(27.3% )より増加し、都道府県別では最小12.3%、最大49.2%で都道府県間の差違は依然として大きい。
③ 相談対応者の経験年数と緊急度判定
119番+直ぐ受診は、 経験年数5年未満28.9%、5年以上10年未満28.3%、経験10年以上23.6%で、経験10年以上で少ない傾向が
ある。経験年数5年以上10年未満で、何かあれば受診が特に多い(50.3%) 。
④ 相談対応者が受診すべきと考えた診療科*
小児科65.8%、小児科以外34.2%、耳鼻科5.0%、小児外科・一般外科4.9%、脳外科10.0%、整形外科4.1%、皮膚科3.4%、歯科・
口腔外科2.5%、眼科1.9%で、外科系が1/3に増加した。
⑤医師の助言・対応*
0.28%で、前年度より増加している。
⑥相談対応者(看護師)による相談者の満足度の印象*
⑦相談対応者の対応困難(困ったこと)*
0.1%で少ない。
不満気0.8%で、満足度は高い。
Ⅱ-計18
5