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参考資料4 がん検診事業のあり方について(案)令和4年12月 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30625.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第37回 1/30)《厚生労働省》
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力がないと達成が難しい項目もある。対策型検診の全関係者は、必要に応じて連携しながら、全チェッ
クリスト項目の達成を目指す必要がある。
※1 チェックリストは国の指針変更や関連学会の規約変更に応じて定期的な見直しが行われている。
最新のチェックリストについては下記を参照のこと。
国立がん研究センターがん情報サービス「医療関係者向けサイト」、「予防・検診」
https://ganjoho.jp/med_pro/cancer_control/screening/check_list.html
※2 市町村が民間事業者にがん検診を委託する際には、原則として一般競争入札による契約による
が、仕様書に委託基準等を明確に示さずに行った場合には、検診の質にかかわらず最低価格
で入札した検診機関が落札することになり、結果として検診の質が下がるおそれがある。そのた
め、仕様書には「検診機関用チェックリスト」の事項を参考に、設備、人員、運営等に係る基準等
を盛り込むことが必要である。
(1-2) プロセス指標
がん検診の長期的なアウトカムはがん死亡率だが、有効性の確立したがん検診では、短期的には
最終目標に至るまでの過程(プロセス)の改善を継続して測ることが望ましく、プロセス指標を用いた評
価が求められる。がん検診の精度管理においては、まずプロセス指標を適切に算出することが重要で
ある。さらに、プロセス指標の意味と活用方法を理解したうえで(表12)、基準値と乖離する項目につ
いては、その原因と改善策を検討する(別添6)。プロセス指標値の異常には複合的な要因が関与して
いることが多いため、この検討を行う際は、市区町村を指導・助言する立場にある都道府県が、専門
家の意見をもとに俯瞰的観点から主導することが望ましい。また、検診機関ごとにプロセス指標値を算
定し、定期的な評価を行うことは、検診の質を高めるうえで重要である。
平成 20 年以降、プロセス指標は改善しており、報告書の基準値を多くの自治体が満たしたことから、
さらなる質の向上を目指すため、プロセス指標の基準値の見直しを行った。設定の方針は、目指すべ
き感度・特異度に基づき、これらと性・年齢階級別のがん罹患率により要精検率、がん発見率を算出し
た。基準値の項目は、要精検率、精検受診率(基準値を 90%とする)、がん発見率、陽性反応適中度、
CIN3 以上発見率(子宮頸がんのみ)、非初回受診者の 2 年連続受診者割合(乳がん、子宮頸がんの
み)、感度、特異度(要精検率と関連する指標として)とした。
基準値の対象年齢は、胃がん:50-74(69)歳、大腸がん、肺がん、乳がん:40-74(69)歳、子宮頸が
ん:20-74(69)歳、20-39 歳、40-74(69)歳とした。子宮頸がんは対象となる年齢の幅が広く、対象集団
における平均的ながん罹患リスクを1つに設定することが難しいため、上記のように対象年齢を分類し
た。
全国の標準的な性・年齢階級に基づいた基準値を表7(上限 74 歳)、表 7-2(上限 69 歳)に示す。こ
れとは別に、自治体や保険者によっては、性・年齢階級に偏りがあるため、それぞれの対象集団にお
ける性・年齢階級に応じて独自に基準値を算定し、がん検診事業の評価に役立てていただきたい。
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