参考資料4 がん検診事業のあり方について(案)令和4年12月 (90 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30625.html |
出典情報 | がん検診のあり方に関する検討会(第37回 1/30)《厚生労働省》 |
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2) 5 年間以上の呼吸器内科医、呼吸器外科医、放射線科医のいずれかとしての経験があり、かつ検診
機関などで開催される「肺がん検診に関する症例検討会や読影講習会注 3」に年1回以上参加してい
る
2 名の読影医のうちどちらかが「要比較読影」としたもの※は、過去に撮影した胸部エックス線写真と比
較読影する。
※ 二重読影の結果、「肺がん検診の手引き」(日本肺癌学会肺がん検診委員会編)の「肺がん検診における
胸部X線検査の判定基準と指導区分」の「d」「e」に該当するもの
比較読影の方法は、「読影委員会等を設置して読影する(あるいは読影委員会等に委託する)」、「二重読
影を行った医師がそれぞれ読影する」、「二重読影を行った医師のうち指導的立場の医師が読影する」のい
ずれかにより行う。
読影結果の判定は「肺がん検診の手引き」(日本肺癌学会肺がん検診委員会編)の「肺がん検診における胸
部X線検査の判定基準と指導区分」によって行う。
※地域保健・健康増進事業報告の要精検者は E 判定のみである。
シャウカステン・読影用モニタなどの機器に関しては、日本肺癌学会が定めた基準等に従う注 2。
■喀痰細胞診
解説:検査を外注している場合は、外注先施設の状況を確認すること。
☐ 細胞診の業務を委託する場合は、その委託機関(施設名)を明らかにする。
☐ 採取した喀痰は、2 枚以上のスライドに塗沫し、湿固定の上、パパニコロウ染色を行う。
☐ 固定標本の顕微鏡検査は、公益社団法人日本臨床細胞学会の認定を受けた細胞診専門医と細胞検査士が連携
して行う注4。
☐ 同一検体から作成された 2 枚以上のスライドは、2 名以上の技師によりスクリーニングする。
☐ がん発見例は、過去の細胞所見の見直しを行う※。
※ がん発見例については必ず見直すこと。またがん発見例が無い場合でも、少なくとも見直す体制を有す
ること。
■記録・標本の保存
☐ 標本、胸部エックス線画像は少なくとも 5 年間は保存する。
☐ 質問(問診)記録・検診結果(エックス線検査結果、喀痰細胞診検査結果)は少なくとも 5 年間は保存する。
■受診者への説明
解説:
① 下記の 7 項目を記載した資料を、受診者全員に個別に配布する(ポスターや問診票など持ち帰れない資
料や、口頭説明のみは不可とする)。
② 資料は基本的に受診時に配布する※。
※ 市区町村等が受診勧奨時に資料を配布する場合もある。その場合は資料内容をあらかじめ確認し、下記の
7 項目が含まれている場合は、検診機関からの配布を省いてもよい。
☐ 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があること(喀痰細胞診で要精密検査となった場
合は、喀痰細胞診の再検は不適切であることなど)を明確に説明する。
☐ 精密検査の方法について説明する(精密検査は CT 検査や気管支鏡検査により行うこと、及びこれらの検査
の概要など)。
☐ 精密検査結果は市区町村等へ報告すること、また他の医療機関に精密検査を依頼した場合は、検診機関
がその結果を共有することを説明する※。
※ 精密検査結果は、個人の同意がなくても、市区町村や検診機関に対して提供できる(個人情報保護法の
例外事項として認められている)。
☐ 検診の有効性(胸部エックス線検査及び喫煙者への喀痰細胞診による肺がん検診は、死亡率減少効果がある
こと)に加えて、がん検診で必ずがんを見つけられるわけではないこと(偽陰性)、がんがなくてもがん検
診の結果が「陽性」となる場合もあること(偽陽性)など、がん検診の欠点について説明する。
☐ 検診受診の継続(毎年)が重要であること、また、症状がある場合は医療機関の受診が重要であることを説
明する。
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