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予算執行調査資料 総括調査票(令和5年6月公表分) (69 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2023/sy0506/0506d.html
出典情報 予算執行調査資料 総括調査票(令和5年6月公表分)(6/30)《財務省》
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調査事案名



調





(22)コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業
③調査結果及びその分析

2.収益基盤強化の効果(続き)
・これら補助対象事業の収支状況を見ると、新型コロナの影響がいまだ続いた令和4年度においても、約7割の事業者において、補助金収入を除いても黒字化できていた。【図6】
・アンケート調査で「今後補助金がなくとも収益基盤強化の取組を継続する」と答えた事業者に対し、その理由を尋ねたところ、「顧客ニーズやイベント内容に合致している」、
「収益性が高まった」など、ビジネスモデルの転換に向けた前向きな回答が見られた。【図7】
⇒ 新型コロナの影響が収束していく中、今後は補助によらずとも収益基盤強化の取組を促すことが可能ではないか。
【図6】補助対象事業の収支状況(事業者ごと)(補助金収入は含まない)

・ライブイベントの収益構造(イメージ)
基礎収入

収入

(チケット収入、物販収入等)

支出

収益基盤強化の
取組収入
(動画配信等)

補助金
収入

収入>支出(黒字)

収入<支出(赤字)

69.6%

総経費

30.4%

補助金収入を含まない収入と
支出を比較
(注)事業実績報告書(全1,005件)から集計。

※本事業では、これらの取組を実施するイベント
について支援

【図7】補助金がなくとも収益基盤強化の取組を継続する理由
(アンケート調査回答:165事業者)
顧客ニーズに合致した取組のため

36.4%

イベント内容に合致した取組のため

32.4%

収益性が高まったため

24.0%

その他

7.3%

・各取組に掛かる費用は割高でかなりの負担ではあるが、時代のニーズに合致した取組に、グローバルな可能性
があったため。
・サステナブルな取組は、時代的にも、イベントとしても、今後も継続して行っていくべき取組であったため。
・今後、別のスタイルの収益基盤強化に値する取組に発展する可能性があり、また発展する方法を模索したいため。
・社会に必要とされる取組であるため。
・イベントそれぞれの特性を鑑み臨機応変に必要な取組を継続実施していくため。
・アーティストからの海外展開の希望があったため。

④今後の改善点・検討の方向性


補助に当たっては、真に支援を必要とする者への支援に重点化するよう、事業者の収益状況等を踏まえた補助要件や補助率等を設定すべき。

○ これまで実施していなかった取組(デジタル技術の活用など)を行うことにより、多くの事業者において補助金収入によらずとも黒字化することができたことを
踏まえ、今後はこうした好事例の横展開により、ライブ・エンタテインメント市場の成長を促すべき。


その上で、今後は採算性に見通しが立ちづらいものの先進性のある取組(例えばWeb3.0技術の活用など)への支援に重点化すべき。

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