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予算執行調査資料 総括調査票(令和5年6月公表分) (91 ページ)
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公開元URL | https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2023/sy0506/0506d.html |
出典情報 | 予算執行調査資料 総括調査票(令和5年6月公表分)(6/30)《財務省》 |
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3/3
総
調査事案名
括
調
査
票
(28)海岸漂着物等地域対策推進事業
④今後の改善点・
検討の方向性
③調査結果及びその分析
2.海岸漂着物等発生抑制対策事業の在り方について
【図3】令和3年度漂着ごみ上位品目(全国)
(1)漂着ごみの詳細と発生源について
○ 全国で回収・処理された漂着ごみの詳細を分析
すると、海域による差異はあるが、主にプラス
チックごみと漁具が大勢を占めていることが分か
る。【図3】
○ このうち、ペットボトルの言語表記を比較する
と、黒潮上流域や対馬暖流上流域では特に外国語
表記のものが多く、漁具のうち浮子(ブイ)につ
いては、日本語表記製品の割合は全地域で30%を
切っていた。 【図4】
これら調査を踏まえると、漂着ごみは、他地域
で発生したものが海流等の影響で当該海岸に漂着
したものが多いと考えられる。
ボトルキャップ
13.2%
浮子(ブイ)
3.2%
カキ養殖用
パイプ
8.4%
雑プラス
チック
7.1%
○ また、瀬戸内海など一部地域においてはカキ養
殖用漁具(まめ管・パイプ)の漂着が非常に多く
なっているが、こういった漂着ごみを削減するの
であれば、その発生原因に対して直接アプローチ
すべきであり、漂着する側の自治体による啓発事
業が効果を有するとは考えづらい。
ペットボトル
(1L未満) 5.0%
プラスチッ
ク破片
13.8%
プラ製
浮子
ロープ
(ブイ) 12.9%
6.6%
(n=8,028kg)
○ 漂着ごみの内訳や発生原因を踏
まえると、自治体による啓発事業
がその発生抑制に大きな効果を持
つとは考えづらい。
○ 本事業については、その在り方
を抜本的に見直し、海外における
発生原因への直接的な働きかけや、
国内漁業関係者との調整など、発
生源へ直接アプローチする取組を
国が主導していくべき。
【図4】ペットボトル及び漁業用浮子(ブイ)の言語表記別割合
【親潮流域】
【対馬暖流下流域】
ペットボトル
【730個】
86.4%
浮子(ブイ)
13.0%
【54個】
ペットボトル
【121個】
13.6%
浮子(ブイ)
【21個】
87.0%
0%
50%
28.6%
0%
親潮
100%
88.4%
ペットボトル
【1,873個】
30.8%
11.6%
71.4%
50%
100%
【瀬戸内海域】
【対馬暖流上流域】
啓発イベント実施、チラシ・ポスター作成、WEB・SNS掲載など
○ これらの啓発事業は、例えば当該地域内の海岸
におけるポイ捨てへの注意喚起等としては何らか
効果があるとしても、海外や他地域からの漂着に
対して削減効果があるとは考えづらい。
発砲スチロール製
フロート 4.2%
ガラス 4.7%
ペットボトル
(1L未満) 7.7%
木材等
22.7%
重量
ベース
(n=105,962個)
(2)発生抑制対策の妥当性
○ 他方、本事業を実施している39団体に対して取
組内容を調査したところ、全体(204事業)のうち、
当該自治体内において環境意識等を啓発する事業※
が75%(153件)を占めていることが分かった。
※
カキ養殖用
まめ管
10.6%
雑プラスチック
3.4%
プラ製ロープ
ゴム 3.8%
8.7%
個数
ベース
アナゴ漁用筒
3.4%
プラ製容器
3.9%
ポリ袋
4.6%
その他
19.7%
金属
3.2%
その他
29.1%
2.海岸漂着物等発生抑制
対策事業の在り方について
ペットボトル
【1,303個】
69.2%
95.4%
4.6%
・
浮子(ブイ)
1.6%
【381個】
浮子(ブイ)
【83個】
98.4%
0%
50%
75.9%
0%
100%
ペットボトル
10.0%
【1,655個】
日本語
外国語
浮子(ブイ)
【1,292個】
黒潮
90.0%
100%
0%
50%
50%
100%
【黒潮下流域】
【黒潮上流域】
対馬暖流
(出典)「令和4年度
24.1%
ペットボトル
【208個】
93.3%
浮子(ブイ)
【16個】
100%
100%
海洋ごみの実態把握及び効率的な回収に関する総合検討業務」報告書(環境省)
0%
50%
6.7%
100%
89
総
調査事案名
括
調
査
票
(28)海岸漂着物等地域対策推進事業
④今後の改善点・
検討の方向性
③調査結果及びその分析
2.海岸漂着物等発生抑制対策事業の在り方について
【図3】令和3年度漂着ごみ上位品目(全国)
(1)漂着ごみの詳細と発生源について
○ 全国で回収・処理された漂着ごみの詳細を分析
すると、海域による差異はあるが、主にプラス
チックごみと漁具が大勢を占めていることが分か
る。【図3】
○ このうち、ペットボトルの言語表記を比較する
と、黒潮上流域や対馬暖流上流域では特に外国語
表記のものが多く、漁具のうち浮子(ブイ)につ
いては、日本語表記製品の割合は全地域で30%を
切っていた。 【図4】
これら調査を踏まえると、漂着ごみは、他地域
で発生したものが海流等の影響で当該海岸に漂着
したものが多いと考えられる。
ボトルキャップ
13.2%
浮子(ブイ)
3.2%
カキ養殖用
パイプ
8.4%
雑プラス
チック
7.1%
○ また、瀬戸内海など一部地域においてはカキ養
殖用漁具(まめ管・パイプ)の漂着が非常に多く
なっているが、こういった漂着ごみを削減するの
であれば、その発生原因に対して直接アプローチ
すべきであり、漂着する側の自治体による啓発事
業が効果を有するとは考えづらい。
ペットボトル
(1L未満) 5.0%
プラスチッ
ク破片
13.8%
プラ製
浮子
ロープ
(ブイ) 12.9%
6.6%
(n=8,028kg)
○ 漂着ごみの内訳や発生原因を踏
まえると、自治体による啓発事業
がその発生抑制に大きな効果を持
つとは考えづらい。
○ 本事業については、その在り方
を抜本的に見直し、海外における
発生原因への直接的な働きかけや、
国内漁業関係者との調整など、発
生源へ直接アプローチする取組を
国が主導していくべき。
【図4】ペットボトル及び漁業用浮子(ブイ)の言語表記別割合
【親潮流域】
【対馬暖流下流域】
ペットボトル
【730個】
86.4%
浮子(ブイ)
13.0%
【54個】
ペットボトル
【121個】
13.6%
浮子(ブイ)
【21個】
87.0%
0%
50%
28.6%
0%
親潮
100%
88.4%
ペットボトル
【1,873個】
30.8%
11.6%
71.4%
50%
100%
【瀬戸内海域】
【対馬暖流上流域】
啓発イベント実施、チラシ・ポスター作成、WEB・SNS掲載など
○ これらの啓発事業は、例えば当該地域内の海岸
におけるポイ捨てへの注意喚起等としては何らか
効果があるとしても、海外や他地域からの漂着に
対して削減効果があるとは考えづらい。
発砲スチロール製
フロート 4.2%
ガラス 4.7%
ペットボトル
(1L未満) 7.7%
木材等
22.7%
重量
ベース
(n=105,962個)
(2)発生抑制対策の妥当性
○ 他方、本事業を実施している39団体に対して取
組内容を調査したところ、全体(204事業)のうち、
当該自治体内において環境意識等を啓発する事業※
が75%(153件)を占めていることが分かった。
※
カキ養殖用
まめ管
10.6%
雑プラスチック
3.4%
プラ製ロープ
ゴム 3.8%
8.7%
個数
ベース
アナゴ漁用筒
3.4%
プラ製容器
3.9%
ポリ袋
4.6%
その他
19.7%
金属
3.2%
その他
29.1%
2.海岸漂着物等発生抑制
対策事業の在り方について
ペットボトル
【1,303個】
69.2%
95.4%
4.6%
・
浮子(ブイ)
1.6%
【381個】
浮子(ブイ)
【83個】
98.4%
0%
50%
75.9%
0%
100%
ペットボトル
10.0%
【1,655個】
日本語
外国語
浮子(ブイ)
【1,292個】
黒潮
90.0%
100%
0%
50%
50%
100%
【黒潮下流域】
【黒潮上流域】
対馬暖流
(出典)「令和4年度
24.1%
ペットボトル
【208個】
93.3%
浮子(ブイ)
【16個】
100%
100%
海洋ごみの実態把握及び効率的な回収に関する総合検討業務」報告書(環境省)
0%
50%
6.7%
100%
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