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介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (107 ページ)

公開元URL https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》
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Q

サービスAを考えるにあたり、大切な視点を教えてください

民間活用 サービス
基本的事項

大事な視点
従前サービス以外で、地域に必要なことを考える
従前以外に必要なものが何かを考え、ニーズを把握する視点が重要です。また、地域オリジナル
のAのイメージを持てるかどうかにもかかっています。
サービスAを構築する際には、関係者間での対話を大切にして、基準や報酬などについて、しっか
りと話し合って決めていくことが必要です。最も大切にしたいことは、地域の高齢者のニーズに
応じた保険者オリジナルの事業をどんなアレンジを加えて創り出すかということであり、単に人
員基準を緩和し、単価を下げるというものではないことに留意しましょう。
そのためには、地域の多様な関係者がオリジナルのサービスAの価値を共有し、「語れる」よう
になることが重要です。保険者は、Aのコンセプトを踏まえた対象者のイメージ、介護予防の推進
と介護保険制度の持続可能性を担保していくことも大切です。

地域の民間企業との連携や活用をイメージしましょう
最初に、どんなサービスが今不足していて、どのようなサービスが増えると高齢者のニーズが満たされるのか、ま
た、持続可能性の高い介護保険制度を運営していくために、今何が必要かなど、高齢者ニーズを明確にして、事業
デザインを作ることが大切です。特に、サービスAを作ること、民間企業を活用することが目的となり、高齢者ニ
ーズを置き去りにしてしまうと本末転倒となります。必ず多様なサービスを構築する際は、その目的や意義を理解
し、今あるサービスを見つめ直すことが必要です。例えば、サービスAの充実が必要だと判断するに至った過程を
明確にし、〇〇〇の状況なので、わがまちには〇〇〇のようなサービスAの事業が必要!であるということを可視
化し、それに見合うサービス提供を行えるリソースがどこにあるのかを考えることが大切です。
最初から、どこかを頼りにして考えることも良いのですが、できれば、高齢者ニーズを元に妄想でもよいので「こ
んな事業があるとわがまちの高齢者の〇〇人は士気を高め、そのサービスを利用することにより活気が生まれるは
ず・・・」という仮説を立てながら、そういった事業に手上げしてくれそうなところがないかを探るという流れを
作るのも一つの方法です。もしくは、生活支援体制整備事業などでの地域資源の把握の中から、連携してできそう
なことを考えていくことも考えられます。つまり、サービスAにおいては、「〇〇してはならない!」ということ
がないため、土地柄に応じた事業を構築することが可能です。
例えば、昨今、災害も増え、スマホの保有率も高まってきています。スマホなどネット環境に馴染むことが必要と
いう高齢者の認識も高まってきているため、スマホ教室的なものがプログラムに必須として入っている通所型サー
ビスAが考えられます。また、高齢者の単身世帯が多い地域では、家事を少しでも遂行できれば、栄養を確保でき
ることにつながり、筋力を上げていくことにつながるため、料理が学べる通所型サービスAなども考えられます。
当然、そういった事業では長期利用に至らないかもしれませんが、自身でできることが増えれば、次は担い手とし
ての立場で事業参加することも可能となります。そのように事業を行うことで好循環を生み出す流れも最初に考え
ておく必要があります。

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