介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (39 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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都道府県には、伴走時のみでなく支援の環境構築や継続的なフォローも含めて、多
面的な役割が期待されています。試行錯誤しながら市町村への効果的・効率的な
支援を目指しましょう。
支援の投資対効果も意識しながら戦略的に
⚫ 伴走支援には相応に時間や労力が必要なため、特定の市町村に介入し続けることや、同時に多数の市町
村に伴走支援に入ることは現実的ではないかもしれません。支援に費やせるリソース(人員、予算、期
間等)を見込んだ上で、計画的・戦略的に支援をしていくことが大事です。
⚫ 都道府県の役割としては、深く関わる伴走支援時以外に、事前の支援環境の構築も大事ですし、常時・
継続的な支援として情報提供や人材育成支援、関係団体とのつなぎといったことも重要な役割です。
⚫ また、支援の際は、市町村の代わりに何か行ってあげるのではなく、市町村が今後自走できるようにな
るための支援を行う、という視点で介入することが重要です。
⚫ 以下に各場面での役割のイメージを参考として示していますが、必ずしも場面ごとに明確な線引がある
わけではありません。市町村の状況・ニーズに応じて、柔軟な対応を心がけましょう。
伴走支援などの介入時
支援環境の構築・改善
⚫ 管内市町村の地域づくりの状況把握
⚫ 他市町村のデータや傾向との比較、分析
⚫ 対話による関係構築
⚫ 都道府県内での支援チーム組成、方針策定
⚫ ビジョンの明確化
⚫ 厚生(支)局や本省との連携体制の構築
⚫ 現状把握、データ比較・分析
⚫ 制度や事例等の情報収集、アップデート など
⚫ 課題の抽出・整理・優先順位付け
⚫ 要因分析、真因の把握
⚫ 事業見直し案の検討、デザイン
⚫ 具体的施策の検討
⚫ 関係者の巻き込み、仲間づくり
常時・継続的な支援
⚫ 市町村の首長への訴求
⚫ 財源検討、予算確保の支援
⚫ 定期的な進捗状況の把握、相談にのる
⚫ 外部アドバイザーの派遣
⚫ 取組事例や参考情報の収集、管内への発信
⚫ 市町村をまたがる広域的調整
⚫ 市町村の強み・努力している点を
見出し肯定的に伝える
⚫ 人材育成、研修の実施
⚫ 肯定的な関わり・支援
など
⚫ 関係団体とのつなぎ、場の設定 など
市町村が求めていること、支援者として実施していることや成果、などを整理してみましょう
参
照
株式会社 日本能率協会総合研究所「介護予防・日常生活支援総合事業等の充実のための市町村支援 都道府県マニュアル」
(令和4年3月)、R3年度老健事業
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