介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (93 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ケアプラン作成者やサービス提供事業所に、自立支援や重度化防止の
視点を理解・実践してもらうにはどうすればよいでしょうか?
介護予防ケアマネジメント
よくある質問
介護予防ケアマネジメントの対象者はどんな方でしたか?
介護予防ケアマネジメントの対象は、介護予防に取り組むことでまだ地域での自立した生活に戻れる可能性を
もった方々であるという点を再度押さえておきましょう。
各論 / 短期集中予防サービスの基本的事項を教えてください(目的・背景)
129ページ
大事な視点
自立支援・重度化防止は介護保険の基本理念ですが、介護予防ケアマネジメントにおいて目指す
のは、その方に住み慣れた地域での自分らしい日常生活を取り戻してもらうことです。この「地
域での、その方らしい暮らし」を考えることが重要なのです。
その方のことを知り、その方の地域での生活全体を捉えたうえで、具体的な困りごとの解消に向
けた支援をしなければ、目指す生活は実現できません。「地域での生活全体」というのは、本人
への直接のサービスのみでなく、例えばその方の家族や知人、自宅内外の生活環境、社会参加の
場などの環境的要因の調整も考えていく、ということです。
そのうえで、本人の残存能力や可能性を見出してケアプランとして具体化していくことや、課題
解消のための具体的なサービス提供を行うことが、プラン作成者や事業所の役割なのです。
理解浸透に向けた具体的な方策例
• 専門職向けの介護予防、フレイル、自立支援などについての研修実施
• 地域ケア会議、サービス担当者会議、ケアプラン点検等を通じた、計画作成者への意識の共通化
• アセスメントツールや、自立に向けた動機付けへの面談対応Q&Aなどを作成するプロセスを通じた、
規範的統合
• 目的としている「地域での自立した生活」について事例・動画等をもとに分かりやすく住民啓発 な
ど
「その方を知る」という原点を大事にしましょう
自立支援とはその方の自己選択・自己決定を支援することとも表現されます。自立に戻れる可能性があっても、
今は意欲も体力も落ちていて、本人がその可能性に目が向かないことがあります。つらい心情に寄り添いなが
ら、納得がいく伝え方をとおして、その方の可能性を見出す視点を大事にしましょう。
総論 / 介護予防の対象となるのはどんな方ですか?
22ページ
サービス継続が当たり前になっていないか確認してみよう
介護予防ケアマネジメントにおいては「自立した日常生活を取り戻すため」にサービスや事業を利用しますが、
いつのまにかサービスや事業を継続することが当たり前になり、本人も自分の心身機能の維持のためには今の
サービスや事業が必要だ、という意識になってしまいがちです。今一度、現状を振り返り、できるようになっ
ていることを確認してみましょう。
各論 / 短期集中予防サービスの基本的事項を教えてください(目的・背景)
129ページ
自立支援を考えるための研修教材
参
照
介護予防ケアマネジメント オンデマンド研修では、自立支援や介護予防の基本的考え方とともに、介護予防ケアマネジ
メントの過程が具体的に動画研修として学べますのでぜひ関係者でみてみましょう。
一般財団法人 長寿社会開発センター、介護予防ケアマネジメントオンデマンド研修、R3年度老健事業
92