介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (202 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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地域ケア会議の実施は、参加者、地域包括支援センター職員、保険者、
そして住民にとって、それぞれどのような効果・メリットがありますか?
地域ケア会議
事業デザイン
地域ケア会議の意義に立ち戻ればヒントがありそうです
地域ケア会議は、高齢者が可能な限り地域において自立した日常生活を営むことができることを目的として、
多職種協働のもと、インフォーマルな資源やサービスの活用も含めて、個別ケースの支援内容を検討し、その
積み重ねを通して関係者の課題解決能力の向上や地域包括支援ネットワークの構築などにつなげていきます。
各論 / 地域ケア会議の基本的事項を教えてください(目的・意義)
195ページ
大事な視点
地域ケア会議を実施してその機能を発揮することで、関係者全員が目指す、高齢者の自分らしい
日常の実現とわがまちの在りたい姿の実現に一歩ずつ近づくことができます。
その過程や結果として、関係者各々が得られる効果には以下のようなものがあります。
• 参加者(ケアマネジャーその他の専門職):担当ケースのQOL向上、専門職としての資質向上
など
• 地域包括支援センター職員 :担当ケースのQOL向上、支援ネットワークの充実、業務負担軽減
など
• 保険者:個人や地域課題の把握、総合事業の改善点把握、プラン適正化など
• 住民:住民自身のQOL向上、生活しやすい環境構築など
例えば、Aさんの社会参加の場をどう生み出そうか検討していた場合、そのエリアの生活支援コ
ーディネーターにも入ってもらい何ができそうかを検討し、Aさんが料理が好きだということで
地域食堂での簡単な調理に加わってもらうことができました。その経緯をエリア外の地域包括支
援センター職員や他の参加者も聞いていて、個々人の強みを生かす通いの場の在り方を学ぶこと
につながりました。個別のケア会議を通して、その方のみならず、他の方にもその成果を展開で
きることが、地域ケア個別会議の効果・メリットです。
関係者各々が効果を実感できていますか?
地域ケア会議に参加する関係者各々が効果を実感できていなければ、本来の目的を達成できないばかりか、参
加意欲も減退し、会議の形骸化や関係者の疲弊につながってしまいます。それを防ぐためには、運営側が会議
の目的を共有し、各参加者の役割認識・分担をしっかりと行い、参加して良かったと思える会議運営を目指し
ましょう。
各論 / 自立支援・重度化防止を推進するためには、参加者にはどのような役割が求められますか?
203ページ
各論 / ケアマネジャーに個別事例を出してもらえないのですがどうすればよいでしょうか?
207ページ
地域包括支援センター職員や参加者にどう感じているか聞いてみましょう
地域ケア会議のPDCAを進めるためにも、参加している地域ケア会議において自分の役割をどう認識している
か、参加して効果や成果をどれくらい感じられているか、ヒアリングやアンケート等も活用して聞いてみまし
ょう。
総論 / 地域づくりにおける成果はどう捉えればよいでしょうか?
26ページ
それぞれの関係者の役割を確認してみよう
介護予防のための地域ケア個別会議の手引きとして、市町村向け・都道府県向け・専門職向け・事業所向けの4つがあ
り、それぞれの第2章に役割が記載されています。
参
照
厚生労働省「介護予防活動普及展開事業市町村向け手引き(Ver.2)」(平成31年3月)、H30年度介護予防活動普及展開事業
厚生労働省「介護予防活動普及展開事業 専門職向け手引き(Ver.1)」(平成29年3月)、H28年度介護予防活動普及展開事業
厚生労働省「介護予防活動普及展開事業 都道府県向け手引き(Ver.1)」(平成29年3月)、H28年度介護予防活動普及展開事業
厚生労働省「介護予防活動普及展開事業 事業所向け手引き(Ver.1)」(平成29年3月)、H28年度介護予防活動普及展開事業
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