介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
伴走支援を進めていくには、市町村との信頼関係づくりが土台となります。
場づくりを大切にして、市町村の思いを尊重しながら、チームで支援していきまし
ょう。
「場づくり」を大切に
⚫ 伴走支援で最も重要な支援のひとつに「場づくり」があります。地域づくりの第一歩は、
地域の関係者と「つながる」ことであり、日頃、対話のない人たちをつなぎあわせるこ
とで停滞していたことが前に進むきっかけを作ることができます。
⚫ この「つながり」の重要性は支援においても同様です。市町村の方々に思いを語っても
らえる、支援者も思いを伝えられる、そんな関係をつくっていくために、伴走支援では
「場づくり」を大切にしましょう。
⚫ 具体的な場づくりでは、参加者選びや、会議の環境設定、時間配分やワークによる活性
化など、様々な要素に気を配り、参加者のよい体験をつくっていきましょう。
場づくり
具体的な関わり方 10箇条
⚫ 以下はこれまでの市町村への伴走支援での知恵をまとめたものです。定期的に確認してみましょう。
1. 経験、役職問わず全員が主体性を持ち、チームの一員として
関わる(グランドルールを守りつつ、自由な発想で発言を促す)
6. 「わからないこと・知らない事」は率直に尋ねる、確認する
7. チームで支援を行っていくために「情報共有」は特に意識す
る
2. 経験や技術がない人は、逆にその「強み」を生かす
(例:市民の目線や家族の立場になって考えてみる)
8. 市町村が主役であることを押さえる
3. 和やかな雰囲気づくりを意識する
(休憩や終わった後の時間も大切に)
(決定権は市町村にある)
9. 3つの「ない」を常に意識する
4. 「教える」と気負わず、「状況を知る」という姿勢でのぞむ
(押しつけない・追い詰めない・求めすぎない)
10. 「傾聴」と「共感」の姿勢を大切にする
5. 気になることがある時はメールや電話で連絡をいれてみる
株式会社 日本能率協会総合研究所「介護予防・日常生活支援総合事業等の充実のための市町村支援 都道府県マニュアル」(令和4年3月)、R3年度老健事業より抜粋
チームで支援する
⚫ 市町村の地域づくりでは様々な課題やニーズが出てきますので、その支援者側も様々な強みや専門領域を有するメ
ンバーが連携しながらサポートしていく方がより効果的、効率的な支援が可能となります。
⚫ 都道府県のみでなく、厚生(支)局やアドバイザー、専門・職能団体など関係機関と支援チームをつくり、伴走支援
のプロジェクトを役割分担しながら進めていきましょう。支援の状況に応じて、チームに新たなメンバーが加わっ
たり、役割が変わったりすることもあると思います。
ワンチーム
支援
ワンチーム
アドバイザー
関係機関
対話・
連携
支援
対話・
連携
関係者
市町村
都道府県
厚生(支)局
相談
支援
ワンチーム
参
照
株式会社 日本能率協会総合研究所「介護予防・日常生活支援総合事業等の充実のための市町村支援 都道府県マニュアル」
(令和4年3月)、R3年度老健事業
35