介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (206 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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抽出した地域課題をその解決に向けた政策形成へつなげるには
どうすればよいですか?
地域ケア会議
よくある質問
どのようにして地域課題を整理・抽出されましたか?
そもそもいま地域課題と捉えていることが本質的に解決すべきものとは異なる可能性もあります。政策形成へ
の展開方法を伝える前に、地域課題の抽出プロセス自体も確認しておきましょう。
各論 / 個別課題から地域課題の解決につなげていくにはどうすればよいですか?
204ページ
大事な視点
地域課題の解決のために、公的に(制度や事業等として)対応していくことが必要な場合には立
法・行政機関である市町村として政策形成を進めます。このときのポイントは以下のような点で
す。
・その課題を公的に解決する必要性が高いといえるだけの客観的根拠を用意する
・解決のための具体的な方策と、実施後の成果予測を示す
・その課題を解決すれば住民のためになるという目的意識を常に共有する
定量的データを活用したエビデンスの構築や、庁内をはじめ関係者とも認識を共有しながら合意
形成を進めていく視点を意識しながら取り組みましょう。例えばデータ活用であれば、短期集中
予防サービスの終了者の多くが地域のサロンに通っているが、殆どの方が「そこの体操では物足
りない」と言っているという課題があったとします。その際、実際の参加者にアンケートを実施
し、どのような体験・活動を求めているのかをリサーチした結果、リハビリ専門職の視点を入れ
た運動や体操を求める声があれば、地域リハビリテーション活動支援事業などと連動させて活動
内容をデザインし直すというようなこともあるでしょう。
なお、地域ケア会議の体系がしっかり連動するようデザインされていないと情報が共有されずに、
個別課題の検討から政策形成にまでうまく結びつかないため、その点も意識しておきましょう。
地域の実態をデータから検証する作業を普段から意識できていますか?
単に、地域ケア個別会議で多く見られた課題だったから、といったエピソード収集ベースではなく、例えば市
内の全てのケアマネジャーにアンケート調査を実施し、そのうち何%が地域課題として経験しているといった
結果をまとめる、のような主体的な行動が地域課題解決を前に進めるためには重要となります。
仮説と検証による総合事業の見直しプロセス / STEP 2-A “高齢者”って誰のこと?
68ページ
庁内での合意形成のための働きかけを始めてみよう
政策形成には、事業上関係する他部署や、財政担当など多くの庁内連携が必須となってきます。各課の状況や
影響力なども踏まえたうえで、相手側の問題意識も確認し、こちらの課題感とすり合わせていきましょう。早
い段階から、権限のある首長クラスに参加してもらい課題認識が共有できていると、その後の意思決定もスム
ーズになります。
総論 / なぜ地域づくりでは「連動」が重要だと言われるの?
28ページ
地域ケア会議での地域づくり・政策形成の例
参
照
地域課題を地域づくり・政策形成につなげたプロセスやその際のポイントについて具体例が紹介されています。
一般財団法人 長寿社会開発センター「政策形成につなげる地域ケア会議の効果的な活用の手引き」 (令和5年3月)、R
4年度介護予防活動普及展開事業
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