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介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (73 ページ)

公開元URL https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》
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総合事業の見直しプロセス
事例紹介
基本チェックリストの傾向からサービス需要の総量を推計・把握
出所:生駒市資料・データ

基本チェックリスト
No

国の定める事業対象者の基準
回答:いずれかに○
をお付けください

質問項目

1

バスや電車で1人で外出していますか

0.はい

1.いいえ

2

日用品の買い物をしていますか

0.はい

1.いいえ

3

預貯金の出し入れをしていますか

0.はい

1.いいえ

4

友人の家を訪ねていますか

0.はい

1.いいえ

5

家族や友人の相談にのっていますか

0.はい

1.いいえ

6

階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか

0.はい

1.いいえ

7

椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか

0.はい

1.いいえ

8

15分位続けて歩いていますか

0.はい

1.いいえ

9

この1年間に転んだことがありますか

1.はい

0.いいえ

10

転倒に対する不安は大きいですか

1.はい

0.いいえ

11

6ヶ月間で2~3kg以上の体重減少がありましたか

1.はい

0.いいえ

12

身長

13

半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか

1.はい

0.いいえ

14

お茶や汁物等でむせることがありますか

1.はい

0.いいえ

15

口の渇きが気になりますか

1.はい

0.いいえ

16

週に1回以上は外出していますか

0.はい

1.いいえ

17

昨年と比べて外出の回数が減っていますか

1.はい

0.いいえ

18

周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか

1.はい

0.いいえ

19

自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか

0.はい

1.いいえ

20

今日が何月何日かわからない時がありますか

1.はい

0.いいえ

21

(ここ2週間) 毎日の生活に充実感がない

1.はい

0.いいえ

22

(ここ2週間) これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった

1.はい

0.いいえ

23

(ここ2週間) 以前は楽にできていたことが今はおっくうに感じられる

1.はい

0.いいえ

24

(ここ2週間) 自分が役に立つ人間だと思えない

1.はい

0.いいえ

25

(ここ2週間) わけもなく疲れたような感じがする

1.はい

0.いいえ

cm

体重

kg

(BMI=

① 生活機能全般

② 運動機能

判定基準









② 運動機能

③ 栄養状態

) (注)

④ 口腔機能

①〜⑦の
いずれか1つ
に該当すれば
事業対象者

以下いずれかに該当
③ 栄養状態
④ 口腔機能

⑤ 閉じこもり
⑤ 閉じこもり

①+②+
③〜⑦のいずれか1つ
の計3項目
に該当する方を
ハイリスク者
として整理

⑥ 認知症
⑥ 認知症
⑦ うつ

⑦ うつ

リスク該当項目



№1~20までの20項目のうち10項目以上に該当



№6~10までの5項目のうち3項目以上に該当



№11~12の2項目のすべてに該当



№13~15までの3項目のうち2項目以上に該当



№16に該当

閉じこもり



№18~20までの3項目のうちいずれか1項目以上に該当

認知症

№21~25までの5項目のうち2項目以上に該当

うつ



市独自の絞り込み基準

生活機能全般
運動機能
栄養状態

判定基準

口腔機能

(注)この表における該当(No.12を除く。)とは、回答部分に「1.はい」又は「1.いいえ」 に該当することをいう。
この表における該当(No.12に限る。)とは、BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)が18.5未満の場合をいう。

出典:基本チェックリスト告示
介護保険法施行規則第百四十条の六十二の四第二号の規
定に基づき厚生労働大臣が定める基準

事例の市では、これまでの介護予防の実践から、国が定めた基準による事業対象者の全てをサ
ービスに結びつける必要があるか?と考え、独自のスクリーニング基準(生活機能・運動機
能・その他の計3つの項目での機能低下)により、多様なサービス利用が必要な場合が多いハ
イリスク者を絞り込んで介護予防ケアマネジメントを展開している。
そして、このハイリスク者の絞り込みの経年データから、基本チェックリストの実施対象のう
ちどれくらいの割合がサービスの必要なハイリスク者かという推計が可能となっている。

総合事業の対象者・サービス需要の総量を考えるための経験則

介護予防把握事業
元気度チェック対象者

セルフケア

(基本チェックリリスト)

75歳以上で要支援・要介護
認定を受けていない方








生活機能全般
運動機能
栄養状態
口腔機能
閉じこもり
認知症
うつ

生活機能低下の
1or2項目該当者
元気度チェック対象者の

約25%







住民主体の
通いの場
一般介護
予防事業
市独自の絞り込み
基準でのハイリスク者
に当てはまる方
元気度チェック対象者の

約12,000人

約3,000人

人口 約12万人
高齢者 約3.4万人
うち 75歳未満 約1.7万人
認定者 約0.5万人

約3,000人いるものの
一般介護予防事業やセルフケア、
通いの場で対応できる人が大半
→ 一般介護予防事業等の充実

約5%

サービス
利用検討

要支援の
サービス利用者

約600人(必要に応じて要介護
認定の申請を検討)
これまでの経験・データから
多様なサービスが必要な総量は
およそ600人と推計できる
(チェックリスト対象者の5%)

※これに要支援のサービス利用者の人数の見込みを加
えたものが、必要なサービスの総量

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