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介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (89 ページ)

公開元URL https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》
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Q

介護予防ケアマネジメントの基本的事項を教えてください
(対象者)

介護予防ケアマネジメント
基本的事項

どのような高齢者が介護予防ケアマネジメントの主な対象でしょうか?
⚫ 令和元年国民生活基礎調査において、要支援の方々が認定を受けるに至った主な理由は「関節疾患、
骨折・転倒、高齢による衰弱」が最も多く、要介護の方々とは大きく状態像が異なることが分かりま
す。
⚫ この方々は、そのままにしていると日常の活動が減ってきたり、外出を控えることで、さらに体力が
落ちたりといったような悪循環に陥ってしまうリスクを抱えています。要支援状態になる前に支援者
ができるだけ早期にその兆候に気づき、適切な働きかけ・介入を行っていくことで、本人に悪循環か
ら抜け出していただくきっかけをつくっていくのです。

出典:厚生労働省、全国研修資料 介護予防ケアマネジメント、R4年度地域づくり加速化事業

地域での自立した生活に戻れる可能性(可逆性)がある
⚫ 老年期の特徴にフレイル(虚弱)という状態があります。加齢とともに心身の活力が低下して、免疫
力も下がり、生活機能障害・要介護状態・死亡などのリスクが高くなっている状態のことをいいます。
⚫ フレイルには身体面、精神面、社会面といった多面性がありますが、以下の点が大事です。
⚫ 健康から徐々に要介護へと向かっていく中間の時期なため、高齢者本人に自覚がないことが多いが、
非常に多くの方々がこの状態にある(=介護予防の対象者は非常に多い)ということ
⚫ 早めの気づきと適切な支援により、自立した生活を送り、一度諦めていた趣味や社会参加を取り戻
すことができる、つまりまだまだ元気になれる(=可逆性・可能性がある)ということを本人・家
族・関係者にも理解してもらうことが大切です。

健康と要介護の中間

多面性

(どう過ごすかが重要な期間)

(身体的・精神的・社会的な虚弱)

可逆性
意欲や能力を引き出すことで
まだまだ十分に健康に戻れる
出典:公益社団法人 東京都医師会・東京都「住み慣れた街でいつまでも―フレイル予防で健康寿命―」(平成29年3月)より一部改変

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