介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (207 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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地域ケア会議の参加者の人材育成をどのようにすればよいでしょ
うか?
地域ケア会議
よくある質問
今はどのような人材育成を行なっていますか?
地域ケア会議の目的を推進するために人材育成は重要ですが、あまり取り組めていない場合には、やり方がわ
からないのか、時間がないのか等、実施していない理由を確認しましょう。実施している場合には、どのよう
な内容を実施しているのか、なぜ、その内容なのかを確認してみましょう。
大事な視点
地域ケア会議の目的のためには、
• 介護予防や自立支援・重度化防止などの基本理念の理解
• 個別課題解決、地域課題の把握、ネットワーク構築、地域資源開発、政策形成といった機能の
理解
などの基本に加えて、
• ケースから本質的な課題を読み取ったり、地域課題の種に気づけるようなアセスメント能力
• 専門的知見や助言を分かりやすく関係者に伝える対話力、プレゼンテーション能力
• 互いの発言を整理したり、合意形成につなげていくようなファシリテーション能力
などの実践力を関係者が身につけていくことを支援していきましょう。
例えば、方法としては、研修などでの座学のみではなく、実際のケース検討の際に、進行の役割
を参加者の持ち回りとしたり、模擬会議を行ったり、事後的な振り返りを行ったりなど実践的な
やり方を取り入れるとよいでしょう。この場合、会議の円滑な進行に重きを置くのではなく、実
際のケース検討の対話の中で、どのような気づき、学び、新たな発見があったかを互いにシェア
することで更なる学びを得ることにつながるでしょう。
市町村職員はどのような学びの機会がありますか?
地域ケア会議の運営者も参加者も、高齢者の尊厳ある地域での自立した暮らしの実現という同じビジョンのも
とで、会議に関わっています。どのような機会があり、どのような情報に触れて、どのような学びを得ている
か、共有してみてはいかがでしょうか。
経験学習のサイクルを取り入れてみましょう
経験学習とは、経験を次に活かすために「経験→内省→教訓→実践」という小さなプロセスを繰り返すことで、
人は学び成長するというものです。そのためには、会議を実施したうえで、内省につながるような振り返りの
機会をつくったり、得た教訓を自分なりのノウハウとして落とし込み、改善して次の実践に臨むといったトラ
イ&エラーを推奨するなどしていきましょう。
総論 / 地域づくりにおけるひとづくりの重要性について教えてください
37ページ
介護予防のための地域ケア会議における専門職の人材育成の例
参
照
介護予防のための地域ケア会議に参加できる専門職を育成するための方法として、地域ケア会議の現地視察や研修会・
勉強会等の開催が紹介されています。
厚生労働省「介護予防活動普及展開事業 専門職向け手引き(Ver.1)」(平成 29年 3 月)、H28年度介護予防活動
普及展開事業
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