介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (143 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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財政当局を含む関係機関・関係者に事業の必要性を
訴える資料作成のポイントを教えてください
短期集中予防サービス
よくある質問
伝える相手の興味・関心はどこにあるでしょうか?
「地域をよくしたい」といった関係者共通の思いもありますが、通常は個々の立場によってさらに具体的な興
味、関心事項があります。それに応じて伝える内容やストーリーを適切に組み立てましょう。
大事な視点
財政当局向けであれば、事業意義(定性面)と財政的意義(費用対効果、将来の給付費削減など
の定量面)の両方をしっかりと資料に落とし込みましょう。
事業意義の訴求においては、短期集中予防サービスのみならず介護予防の必要性や地域分析の
結果なども重要です
• 財政的意義については、費用対効果の試算結果をそのロジックとともにしっかり説明すること
が重要です
• モデル事業などで既に実施した経験がある場合には、実際の対象者の変化を動画や資料で紹介
すれば共感も得られやすいです
•
※ 特に総合事業の費用が上限を超過している場合には、短期集中予防サービスに投資をすること
で上限超過を少しずつ解消していくというケースも考えられます。しかし、制度設計を誤るとさ
らに費用がかさむため、慎重にデザインすることが求められます。
財政当局の最大関心事は?
財政当局はどれくらいコストがかかり、それがどれくらいの財政的インパクトとして返ってくるのか、そして
試算の実現は実務面を含めて確からしいのかを知りたいでしょう。一方で説明側は将来についての完全な根拠
を提示することはできません。だからこそ具体的な事業デザインや精緻なロジック・試算はもちろんのこと、
他市町村の事例や、わがまちのストーリーなどを織り交ぜながら説得力を高めていくことが重要となります。
仮説と検証による総合事業の見直しプロセス / STEP 4 わがまちの地域づくりのストーリーを構築
76ページ
各論 / 短期集中予防サービスの費用対効果はどのように考えればよいでしょうか?
134ページ
事業展開は仮説・検証で結果を積み上げながら段階的に進めよう
これから短期集中予防サービスを実施する場合には、スモールスタートとしてまずモデル事業を実施し、小さ
な範囲で短期集中予防サービスの費用対効果を算出してみましょう。実際に実施することで実務上の知見も多
く得られますので、それらを活かしより効果的な事業デザインをしていきましょう。
仮説と検証による総合事業の見直しプロセス / STEP 5 スモールステップで実行してみる(試行事業)
142
79ページ