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介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (151 ページ)

公開元URL https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》
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Q

移動課題解決に資する取組のイメージを教えてください

移動支援サービス
よくある質問

地域には、どのような移動のニーズがありますか?
通院、買い物、市役所等、移動ニーズは複数のものが想定されます。移動課題だけなのか、生活支援も含む課
題なのかといったことを整理し、ニーズに合ったサポートの仕組みを考えていくのが重要です。
総論 / 事業をデザインするとはどのような意味ですか?

事例紹介

24ページ

三重県名張市

移動課題解決は、地域住民などとともに、地域ニーズならびに地域資源を把握し、考え、つくっ
ていくことが持続するポイントとなります。たとえば三重県名張市では、地域団体が主体となり、
行政も支援・連携しながら、名張地区の「隠おたがいさん」をはじめ、
市内11地域で、移動支援を含む生活支援を行っています。
※名張では生活支援と一体の訪問型サービスBに位置付けている

〇生活支援事業の概要
・安否確認・家事手伝い・庭の管理・話し相手等、
・通院・買い物・市役所・お墓参り等
〇実施形態
・会員制度をとっており、有償ボランティアが移動支援を含む生活
支援を行う。(移動支援は「許可・登録不要」の形態で実施)
・活動初期は主に民生委員経由で周知したが、最近は直接依頼者
が連絡してくることが多い。
・地域の自治会とは、活動通信の配布等を通じ、連携・情報共有等を図っている。
〇サービスの開始から終了まで
・生活支援と移動支援の各コーディネーターが、依頼者の希望を
聞き取り、ボランティアとつなぐ重要な役割を果たしている。
・ボランティアは民生委員等から必要な情報を聞き、活動する。
・ボランティアは活動が終わったら作業報告書を作成し、依頼者
から500円を受け取り事務所に届ける。
・月末に事務所で集計し、1件あたり400円をボランティアに渡す。

市町村はどのような関わりをもったのでしょうか?
名張市の「隠おたがいさん」は、地域ボランティアが中心となり準備委員会を立ち上げ、2年ほどかけて活動を開
始しました。市は団体の立ち上げ支援とともに、有償ボランティアによる支援事業に対する助成を活動当初から行
っており、それを団体運営や自動車購入等に活用できるようにしました。現在は、総合事業の介護予防・生活支援
サービス事業に位置付け、生活支援や外出支援に助成金を活用できる形態にしています。

他地域の事例を参考にしてみよう
移動支援は各地でいろいろな工夫がされています。参照に挙げた資料では、23市町村の事例が掲載されています。
都道府県や地方厚生局でも事例を紹介したり、相談対応をしていたりしますので、積極的に情報収集をしてみる
とよいでしょう。

移動支援についての参照情報



移動支援・送迎に関する事例が掲載されています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「介護保険制度等を活用した高齢者の移動支援・送迎のための手引き」
(令和5年3月)、R4年度老健事業

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