よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (192 ページ)

公開元URL https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Q

認知症の人の参加にチームオレンジを編成するとよいと言われてい
ますが、具体的にはどのような活動を行うのでしょうか?

認知症施策
よくある質問

⚫ チームオレンジは、認知症の人ができる限り地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができるよ
う、認知症の人やその家族の支援ニーズと認知症サポーターを中心とした支援を繋ぐ仕組みを地域ごと
に整備していくものです。

⚫ 具体的には、市町村に配置されたコーディネーターもしくは認知症地域支援推進員が、チームオレンジ
が活動していく上での地域づくりに関する検討会やチームの立ち上げ支援、チーム運営に対するスーパ
ーバイズ、地域の企業や事業者との連携体制の構築、職域の認知症サポーターへの参加の働きかけを行
っていきます。

大事な視点
チームオレンジは、認知症の人と共に、地域の社会資源を活かしたインフォーマルな支え合いの仕
組みづくりを行うひとつの手段であり、本人がどんな暮らしをしたいか、それを起点につくりあげ
るものです。地域の本人や家族のニーズ、社会資源の状況に応じて、チームオレンジに は多様な
形が考えられます。実際に各地域では本人や家族と共に活動する多様なチームオレ ンジが広がっ
ています。
まずは、市町村に配置されているコーディネーターもしくは認知症地域支援推進員が、①認知症の
人と家族の生活の困りごとなどの支援ニーズを把握することが大切です。その上で②ステップアッ
プ講座修了及び予定のサポーターで組まれたチームを編成します。③チーム編成の際には、認知症
の人もチームの一員として参加していることが望ましいとされています。チームオレンジの推進に
おいては、この三原則が大切とされています。

チームオレンジに、認知症の人もチームの一員として参加していますか?
認知症の人本人の意向をチームオレンジの活動に反映する機会を設けていることが必要です。認知症の人の視点に立っ
て施策を推進する必要があることを鑑みると、本人の意見や意向を聞かないまま支援が行われることがないよう心掛け
ていただくことが肝要であり、本人ミーティングや認知症カフェなど、既に認知症の人が参加している取組と連携し本
人の意向を活動に反映する機会を設ける方法も考えられます。

チームオレンジの活動を活性化しましょう
外出支援、見守り・声かけ、話し相手、認知症の人の居宅へ出向く出前支援等が考えられます。メンバーの誰もが楽し
みながら役割を果たし、引きこもりがちな生活になることを未然に防ぐ取組となるように工夫しましょう。




・厚生労働省:令和5年3月31日付事務連絡「認知症サポーター活動促進・地域づくり推進事業の取扱いについて」
全国認知症サポーターキャラバン連絡協議会ホームページ(チームオレンジの概要)

・令和4年度 厚生労働省 老人保健健康増進等事業 「チームオレンジの整備促進に関する調査研究」

191