介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 ハンドブック(市町村の支援者向け) (161 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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目標に向けてどのように通いの場を整備していくと
よいでしょうか?
通いの場
事業デザイン
まず通いの場の捉え方を確認して、目線を揃えていきましょう
たとえば公的な施設での体操教室立ち上げ、といったイメージに留まらず、介護予防や地域づくりに資するも
のであれば、運営、場所、活動内容など多様なものが考えられますので、まずは行政内にてその捉え方の目線
を合わせておくことが大切です。
各論 / 通いの場の基本的事項を教えてください(意義・効果)
157ページ
大事な視点
まず、既に地域にあるものを活かす、という視点を持ちましょう。地域で昔から住民が行ってい
ることでも、市町村が把握していないものも多くあります。新しい通いの場をゼロから作るとい
う意識に偏らず、まずは地域に今どのような場や集まりがあるのかをよく知り、通いの場として
捉えて支援していくことが重要です。
例えばある港町では、男性が日中に波止場に集まって雑談をしているそうです。その町役場の方
はそれが通いの場とは捉えていませんでしたが、立派な通いの場といえます。
そして、新たに通いの場を立ち上げていくには、以下のようなポイントがあります。
住民のニーズを把握して、選んでもらえるような情報を提示する(住民がやりたいことを応援
する)
• 介護予防の必要性や方法などを普及啓発していく(自分ごと化により意欲につなげる)
• 行政として実施できる支援内容(場所やノウハウ、資金など)を整理しておく
• サポーターの養成や専門職の派遣、交流会の開催など、運営継続を支援する体制を整えていく
•
うまくいくか不安な場合には、1ヶ所だけ、小さな規模から、といったように試行的に実施して
みて、実際に住民からのフィードバックをもらいながら次につなげていけばよいでしょう。
住民のやりたいことをどう把握しますか?
例えば、興味関心チェックシートなども活用して、地域の方々の暮らしを知ることが重要です。例えばこの地
域では書道が昔から盛んだった、といったことや、料理を続けたい人が多そうなので料理教室を勧めよう、と
いったヒントに繋がります。
各論 / 保険者として地域づくりを進めるにあたって介護予防ケアマネジメントの実績はどのように活用できますか?
89ページ
生活支援コーディネーターなど関係者の持っている情報を集めてみよう
地域包括支援センターや生活支援コーディネーターなど、普段地域で活動している方々は住民の方々がどのよ
うなことをやりたがっているか、どんな場所を欲しているのか、生の声を知っているはずです。市町村がまだ
把握できていない情報を集めて、通いの場の推進に向けたアイデアを広げていきましょう。
各論 / 個別課題から地域課題の解決につなげていくにはどうすればよいですか?
204ページ
通いの場の立ち上げ要素を確認する
参
照
通いの場の立ち上げにおける検討要素を地域(場所)、団体、活動、参加者、サポーター、助成金等の観点に分けて解
説されていますので、確認してみましょう。
株式会社 日本能率協会総合研究所「地域づくりによる介護予防を推進するための手引き」(「地域づくりによる介護予防
の取組の効果検証・マニュアル策定に関する調査研究事業 報告書」(平成 29年3月 )の一部)、H28年度老健事業
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