提案書20(3802頁~4000頁) (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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年間対象患者数(人)
赤血球液3071人、血小板製剤561人(分割できない施設で、赤血球液142人、血小板製剤76人)
国内年間実施回数(回)
赤血球液15588回、血小板製剤3920回(分割できない施設で、赤血球液330回、血小板製剤169回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
令和3年度日本輸血・細胞治療学会による血液製剤使用実態調査(参考文献1)
⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
日本輸血・細胞治療学会では、分割業務を推奨しており、未導入施設では、学会が作成した、血液製剤の院内分割マニュア
ル(参考文献4、HP掲載)を参考に行うことができ、難易度は高くない。
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
輸血管理料(ⅠもしくはⅡ)取得施設
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
原則として、医師、薬剤師、臨床検査技師(輸血担当)、医師の指導の下に十分院内研修を受けた医療従事者(血液製剤の
院内分割マニュアルに記載されている)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
血液製剤の院内分割マニュアル(参考文献4、藤田浩ら 日本輸血・細胞治療学会雑誌 64:517-523.2020、学会HP掲
載)を遵守する。輸血部門で分割し、ラベル運用する(病棟等での注射器分注は禁止,加算対象外)
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
無菌接合装置、シーラ―の使用を必須とし、ラベル管理にまで言及した「血液製剤の院内分割マニュアル」を遵守すること
で、感染性副作用や取り違え事故は起きない。照射赤血球液を分割して使用する際は、照射血の有効期限を14日としたの
で、高K血症は起きにくい。14日を超えて使用する場合に備えて、カリウム吸着フィルター使用法も規定した(参考文献
5)。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
ドナー曝露数や血液廃棄量の観点から、小児、新生児用に血液製剤を分割しないで輸血することが、今後、倫理的、社会的
な問題になる可能性がある。
K
妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
点数(1点10円)
500
その根拠
ランニングコストとして分離バッグ:1400円/個、無菌接合装置の刃:142円/個。1症例月2~3回
区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
区分をリストから選択
番号
特になし
技術名
特になし
具体的な内容
関連した技術なし
減(-)
プラスマイナス
予想影響額
予想影響額(円)
令和3年度の血液製剤使用実態調査結果から概算すると18724万円の削減になる。
その根拠
血液製剤使用実態調査結果から赤血球製剤と血小板製剤の院内分割操作による医療費削減効果について予測する。
■赤血球製剤 分割した血液バッグを使用した患者数=3071名、元バッグ数6514本、使用分割バッグ数15588本なので、
15588-6514=9074本が削減できたバッグ数である。RBC1単位製剤は9067円なので、9074x9074=8233.7万円削減できた。ひと
り当たり8233.7/3071=26811円/人になる。また、予想患者数1422人なので3071+142=3213人がひとり当たり円の削減になる
と考えれば、3213x26811円=8614.4万円・・・①の削減が予想される。
■血小板製剤 患者数561名、元バッグ数2052本、使用バッグ数3920本。1868本削減。PC5単位製剤を使用したとして
1868x41038円=7665.9万円削減できた。ひとり当たり13.7万円削減となり、予測患者数は169+561名=730名であり、総削減金
額は730x13.7万円=10001.0万円・・・② よって①+②=1億8614万円のマイナスとなる。しかし、この中にはFFPの分割
による削減効果は含まれていない。
■血液製剤院内分割加算を500点とした場合、予想患者数3213+730=3943名なので、診療報酬1971万円必要である・・・③
③-①-②=-18724万円のマイナスになる。
備考
特になし
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機 主な医薬品として、照射赤血球液-LR「日赤」、照射濃厚血小板-LR「日赤」、新鮮凍結血漿-LR「日赤」120/
240を使用する
器又は体外診断薬
医療機器として、無菌接合装置を使用する
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
2)調べたが収載を確認できない
特になし
d. 届出はしていない
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
特になし
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