提案書20(3802頁~4000頁) (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
726202
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
輸血適正使用加算:基準変更
一般社団法人
38その他(診療科名を右の空欄に記載する。)
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
血漿交換使用分の新鮮凍結血漿全量の除外
日本輸血・細胞治療学会
輸血・細胞治療センター
07血液内科
関連する診療科(2つまで)
18消化器外科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
輸血適正使用加算:基準変更
血漿交換使用分の新鮮凍結血漿全量の除外
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
920-2
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
その他」を選んだ場合、右欄に記載
○
輸血適正使用加算の基準変更:血漿交換使用分の新鮮凍結血漿全量の除外
輸血管理料を取得している保険医療機関において、適正使用加算の施設基準のうち新鮮凍結血漿(FFP)/赤血球濃厚液(MAP)の算出時,血漿交
換で使用したFFP使用量を現在の半量除外から全量除外して計算した値で評価することを提案する。
文字数: 114
再評価が必要な理由
FFPを用いた血漿交換治療は血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)や急性肝不全の人工肝補助療法による大量血漿交換などでは生存率の向上に寄与す
る報告があり、これらは科学的根拠に基づいた新鮮凍結血漿(FFP)の使用ガイドライン内でも推奨度が高い治療法である.特にTTPのようにFFP
のみでの血漿交換治療が推奨されエビデンスレベルも高い治療法である一方で適正使用加算の施設基準計算のうち血漿交換で使用したFFPの差し
引き分は半量となっている。今回アルブミンによる血漿交換同様、推奨に合わせて適正使用加算の施設基準算出の際、FFPを用いた血漿交換使用
分全量を除外することを要望するものである。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)に対するFFPを用いた血漿交換治療や急性肝不全の人工肝補助療法による大量血漿交換などでは生存率の向上に
寄与する報告が多数あり、これらは科学的根拠に基づいた新鮮凍結血漿(FFP)の使用ガイドライン内でも推奨度が高い治療法である.特にTTPの
ようにFFPによる血漿交換治療が推奨されエビデンスレベルも高い治療法である一方で適正使用加算の施設基準計算のうち血漿交換で使用したFFP
の差し引き分は半量となっている。推奨度の高い治療法に適正に使用しているFFPであるにもかかわらず、適正使用加算の基準としては、その半
分の量しか考慮されておらず、アルブミンによる血漿交換同様、推奨に合わせて適正使用加算の施設基準算出の際、FFPを用いた血漿交換使用分
全量を除外することを要望するものである。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
輸血管理料IまたはII(安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律(血液法)に準拠し、安全で適正な輸血を医療機関に促す目的で実施さ
れ、輸血業務の一元管理、輸血責任医師の任命、輸血担当検査技師の配置、輸血検査の24時間体制、輸血療法委員会の設立など輸血管理体制の整
備と輸血副作用管理体制や指針の遵守が実施されたとき認められる)の施設基準をみたし、さらに輸血製剤が適正に使用されている場合算定でき
る。加算の施設基準はFFPの使用量をMAPの使用量で除した値(FFP/MAP)が輸血管理料Ⅰ取得施設で0.54未満、輸血管理料Ⅱ取得施設で0.27未
満、かつALBの使用量をMAPで除した値(ALB/MAP)が輸血管理料Ⅰ、Ⅱいずれも2.0未満である。なお、血漿交換で使用したFFPはその使用量の半
量、ALBは全量をそれぞれの使用量から引いた値を使用する。
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
920-2
医療技術名
輸血適正使用加算
③再評価の根
拠・有効性
これまでわが国のFFPおよびALBの使用量の多さが問題となっていたが国や日本輸血・細胞治療学会(以下、学会)の対策により適正使用の推進が
進みいずれの製剤も使用量が減少している(参考資料1)。さらに学会から科学的根拠に基づいた各製剤のガイドラインが作成され今後さらなる適
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 正使用が進むと考えられる(参考資料2)。一方患者の予後の影響を与える治療の中には大量にFFPやALBを使用する血漿交換を行うことが必要で
推奨度も高い内容も含まれる。特に後天性TTPにおいては早急なFFPによる血漿交換が患者の生存率の向上に寄与(参考資料2)、さらに急性肝不
後等のアウトカム
全によるFFPによる大量血漿交換療法が肝臓移植なし患者の生存率を10%向上させる可能性がある(参考資料4)。よってFFP単独での血漿交換を
おこなうことで患者生存率の向上につながると考えられる。
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す 後天性TTPではFFPによる血漿交換のみが科学的根拠がしめされた治療法である(推奨度
る。)
1A)
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