よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書20(3802頁~4000頁) (76 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

729203

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

神経ブロック(ボツリヌス毒素使用)
公益社団法人

36リハビリテーション科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

日本リハビリテーション医学会
リハビリテーション

12神経内科
関連する診療科(2つまで)
22小児科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

神経ブロック(ボツリヌス毒素使用)



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


L100-00
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

ボツリヌス治療は筋内にボツリヌス毒素を注射して筋痙縮を3~4か月抑え、リハビリテーションと組み合わせることで、脳卒中等で麻痺した上
下肢の運動機能の回復、関節や筋の疼痛軽減、QOLの向上を図る治療である。上下肢痙縮に対するボツリヌス治療は、年間75,045例(222単位/
例)に施行されており、神経ブロック手技料と薬剤費とで合計9,562,726,406円/年の医療費が使われている(2022年)

文字数: 197

再評価が必要な理由

ボツリヌス毒素は作用範囲が狭いため、目標とする筋へ正確に注射を行う必要がある。確実な施注のため、ガイドラインや先行研究(文献①②
③)では、電気刺激、超音波検査、筋電図などのガイド下で実施することが推奨され、ガイドなし(触診のみ)での施注成功率は、ガイド有の場
合に比べて低く、治療効果も低いことも報告されている。そのようなエビデンスがあるにも関わらず、神経内科とリハビリテーション科医師への
アンケート調査ではガイドなし(触診のみ)での施注が7~8割と最も多く行われていることが報告されている(文献④)。本邦のリハビリテー
ション科専門医を対象とした調査におけるガイドの使用割合は、電気刺激60%、超音波29%とされおり、電気刺激用のディスポーサブル針や電気
刺激装置・超音波検査・筋電図の設備やガイドに要する特殊な技術が敬遠されている可能性が示唆されている(文献⑤)。
より確実な施注、治療効果の最大化のため、ガイド有で実施する際の増点を要望する

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

より確実で効果的なボツリヌス毒素施注方法の普及促進のため、電気刺激や超音波、筋電図ガイド下で施注した場合に増点する

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

対象患者:上下肢痙縮・小児脳性麻痺の下肢痙縮に伴う尖足
技術内容:筋痙縮の治療目的でボツリヌス毒素を用いた神経ブロック
点数:400点


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

L100-00

医療技術名

神経ブロック(ボツリヌス毒素使用)
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 ボツリヌス治療により、上下肢の運動機能や関節可動域や疼痛の有意な改善、手指衛生や鎮痛に対する満足度が高くなることでのQOL向上が報告
され、長期的に投与を繰り返した場合にも有害事象発生が増加することがないと報告されている。
後等のアウトカム

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

脳卒中治療ガイドライン 2021 2‐5 痙縮
脳卒中後の上下肢痙縮を軽減させるために、もしくはその運動機能を改善させるために、
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
ボツリヌス毒素療法を行うことが勧められる(推奨度A エビデンスレベル高)筋電図やエ
る。)
コーなどのガイドを使用した上でボツリヌス毒素療法を行うと、痙縮の軽減がより有意に
大きくなる

3877