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提案書20(3802頁~4000頁) (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

726104

輸血機能評価加算

日本輸血・細胞治療学会

【技術の概要】

【以前の状況との比較】

輸血機能評価で認定基準を満たした施設を評価する

・我が国では「血液製剤の使用指針」や「輸血療法の実施に関する指針」が
整備されているが、医療施設の現場での遵守状況は明らかではない。
・輸血機能評価は2016年から認定基準を上記の指針に準じた内容に改定し、
現在168施設が認定されている。
・令和4年度の病院機能評価の解説集(一般病院2と3)に以下の通り本機能
評価についての記載が追加された。
第3領域 良質な医療の実践2
3.2.3 輸血・血液管理機能を適切に発揮している
日本輸血・細胞治療学会輸血機能評価認定制度(I&A制度)などの外部
認証を受け、輸血・血液管理機能の質向上に向けた活動がなされていれ
ば高く評価される。

輸血機能評価での評価項目(77項目)のうち認定事項(34項目)全ての
基準を満たした場合に加算点数を算定できる。
輸血機能評価は輸血学会の専門資格を有する専門家チームで行う。
認定事項は「輸血療法の実施に関する指針」における重要項目とする。
1)血液製剤の適正使用を推進している
2)輸血用保冷庫は厳密な温度管理を行い、常時モニターされている
3)ABO式血液型検査、Rh(D)血液型検査は異なる時点で採血した検体
を用いて2回実施し決定している
4)輸血用血液は医療従事者が2名で交互に照合確認し、記録している
5)輸血開始5分間は患者の状態を観察し、記録している
6)輸血による副作用の診断、治療のための手順を文書化している
7)自己血採血における安全のためのマニュアルを整備し遵守している

【対象疾患】
輸血用血液を使用する全ての疾患
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
輸血を実施した1症例あたり月1回120点を要望する
・現在は医療施設での自主的な取り組みに依存している輸血管理・
実施体制について外部監査により安全性を保証する。
・血液製剤の保管管理や適正使用の推進状況を確認することにより、
廃棄率、不適正輸血の削減を期待できる。
・2016年から2019年までの4年間での認定施設の調査では新規受審施設で平均2.6項目の指摘事項があり
(図1)、施設の自己評価と視察員による評価に乖離のある項目が1施設平均で6項目と本機能評価の有効
性が示された。
・令和4年度血液製剤使用実態調査での分析では、血液製剤の適正使用を業務と考えている300床以上の
施設において適正使用推進に効果があった項目として輸血機能評価が有意に多く挙げられた(図2)。
・豪州・米国・英国等では外部監査の受審が病院で輸血療法を実施するための条件となっており、日本
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でも公的指針の実効性を高めるために必須とすべきと考えられる。