参考資料3-2 令和5年度障害者虐待事案の未然防止のための調査研究一式 (57 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40742.html |
出典情報 | 社会保障審議会 障害者部会(第141回 7/4)《厚生労働省》 |
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全体でみれば、虐待の発生要因としては「家庭における被虐待者と虐待者の虐待発生ま
での人間関係」の 42.0%が最も多く、次いで「虐待者が虐待と認識していない」41.2%、
「虐
待者の知識や情報の不足」26.5%等が上位を占めている。(表 4-7)
ア.被虐待者の性別・年代別にみた虐待発生要因
・
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者が虐待と認識していない」
、
「被虐待者の介護度や支援
の高さ」、
「被虐待者の行動障害」、
「家庭における経済的困窮(経済的問題)」において、
被虐待者が女性よりも男性の場合で有意に高くなっていた。
(表 4-7)
・
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者の知識や情報の不足」では、50 歳代や 60 歳代の割合
が高く、
「虐待者が過去に虐待を行ったことがある」や「虐待者が虐待と認識していな
い」、
「被虐待者の行動障害」では、~19 歳や 20 歳代の割合が高い。
(表 4-7)
イ.障害種別にみた虐待発生要因
・身体障害のある被虐待者では、
「虐待者の介護疲れ」や「被虐待者の介護度や支援度の
高さ」、「家庭における被虐待者と虐待者の虐待発生までの人間関係」の割合が高く、
「被虐待者の行動障害」の要因は有意に低い。
(表 4-7)
・知的障害のある被虐待者では、
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者が過去に虐待を行った
ことがある」
、
「虐待者が虐待と認識していない」、
「被虐待者の介護度や支援度の高さ」、
「被虐待者の行動障害」
、
「家庭における経済的困窮(経済的問題)
」等の割合が有意に
高い。
(表 4-8)
・精神障害のある被虐待者では、
「虐待者の障害、精神疾患や強い抑うつ状態」や「家庭
における被虐待者と虐待者の虐待発生までの人間関係」の割合が有意に高く、
「虐待者
の介護疲れ」や「虐待者が虐待と認識していない」
、「被虐待者の介護度や支援度の高
さ」、
「被虐待者の行動障害」の割合が有意に低い。
(表 4-8)
ウ.行動障害の有無別にみた虐待発生要因
・被虐待者に行動障害がある(認定あり・なし)場合、
「虐待者の介護疲れ」や「虐待者
の介護等に関する強い不安や悩み・介護ストレス」
、「被虐待者の介護度や支援度の高
さ」、
「被虐待者の行動障害」の割合が有意に高く、
「虐待者の障害、精神疾患や強い抑
うつ状態」は有意に低かった。
(表 4-9)
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