【参考

被虐待者の障害種別でみた施設従事者による虐待の事実が認められた件数】

被虐待者の障害種別でどのような虐待を受けているか傾向をみるため、被虐待者数と虐
待類型別件数を整理した。
なお、障害者虐待では、1 件につき複数の被虐待者がいる場合もあるため、被虐待者数
と虐待の事実が認められた件数とは一致していない。また、障害種別及び虐待類型はとも
に重複する場合があるため正確な分析が困難な面があることから、ここでは傾向の確認の
みを行った。
身体障害のある被虐待者は 284 人であり、虐待行為の類型は心理的虐待が 123 件、身体
的虐待が 115 件である。
知的障害のある被虐待者は 981 人であり、虐待行為の類型は身体的虐待が 400 件、心理
的虐待が 304 件である。
精神障害のある被虐待者は 214 人であり、虐待行為の件数は心理的虐待が 91 件、身体的
虐待が 54 件、性的虐待が 34 件である。
経済的虐待の多くは知的障害と精神障害のある被虐待者であることが窺える。
参考表

被虐待者の障害種別人数と、施設従事者による虐待行為の類型別虐待の事実が認められた件数
虐待件数（複数回答）
被虐待者数

全体

1,352人

497件

132件

放棄・放置
経済的虐待
（ネグレクト）
444件
91件
51件

身体障害

284人

115件

29件

123件

35件

16件

知的障害

981人

400件

90件

304件

69件

32件

精神障害（発達障害を除く）

214人

54件

34件

91件

18件

22件

発達障害

42人

20件

6件

17件

2件

2件

難病等

17人

4件

3件

4件

0件

0件

60人

20件

5件

9件

6件

3件

不明

身体的虐待

性的虐待

心理的虐待

※障害種別、虐待行為の類型ともに重複カウントしているため、合計には一致しない。

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