・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (21 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》 |
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第十八改正日本薬局方第一追補
1
造モデルの理論強度と比較して求めることもできる.
52
19 .
化が認められることがある.
4)
2
内部標準法では,測定しようとする試料と回折パターンが重
53
3
ならず粒子径やX線吸収係数が同等な内部標準となる物質が,
54
(Rietveld)法により高精度の定量分析が可能である.成分構
4
マトリックス効果による誤差を少なくするために使用される.
55
造が既知ではない場合,ポーリー(Pawley)法又は最小二乗
5
既知量の内部標準となる物質を試料及び各標準試料の混合物に
56
法を用いることができる.
6
添加する.これらの条件の下では,ピーク強度と濃度との間に
7
直線関係が成り立つ.内部標準法では回折強度を正確に測定す
8
る必要がある.
9
スパイキング法(標準添加法)では,未知濃度の相aを含む混
10
合物に純粋な相aを一定量加える.添加量の異なる幾つかの試
11
料を調製し,強度対濃度プロットを作成するとき,x 軸のマイ
12
ナスの切片が元の試料中の相aの濃度となる.
13
7. 非晶質と結晶の割合の評価
14
結晶と非晶質の混合物では,結晶相と非晶相の割合を幾つか
15
の方法で求めることができる.試料の性質によって使用する方
16
法を選択する.
17
(ⅰ)
18
なる場合は,各結晶相の量は適切な標準試料を用いることに
19
より求められ,非晶質の量はその差により間接的に推定され
20
る.
21
(ⅱ)
22
成分からなる場合,1相性あるいは2相性の混合物であって
23
も,結晶相の量(結晶化度)は回折パターンの三つの面積を測
24
定することで評価できる.
試料が異なる複数の結晶成分と一つの非晶質成分から
試料が同じ元素組成の一つの結晶成分と一つの非晶質
25
A =試料中の結晶成分からの回折による全ピーク面積
26
B =領域Aを除く,回折パターン下部の全面積
27
C =バックグラウンドノイズの面積(空気による散乱,蛍光,
28
装置などによる)
29
式により求められる.
31
結晶化度(%)=100A/(A + B − C )
32
本法は結晶化度を得る絶対的な方法ではなく,一般的には,
33
比較の目的にのみ利用可能である点に注意すべきである.ルー
34
ランド法のような,より精巧な方法を用いることもある.
35
8. 単結晶構造解析
36
一般的に結晶構造は単結晶を用いて得られたX線回折データ
37
から決定される.しかしながら,有機結晶では格子パラメータ
38
ーが比較的大きく,対称性が低く,通常は散乱特性が極めて低
39
いため,その構造解析を行うことは容易ではない.ある物質の
40
結晶構造が既知である場合は,対応する粉末X線回折パターン
41
の計算が可能であり,相の同定に利用可能な選択配向性のない
42
標準粉末X線回折パターンが得られる.
43
1)
3.04
を次のように改める.
59
3.04
60
2.1. 操作
61
2.1.1. 試験用ふるい
62
63
粒度測定法の条 2.1.
結晶組織の評価など,結晶性医薬品に適用可能な粉末X線回
45
折法の応用例はほかにも多く存在するが,ここでは詳述しな
46
い.
2)
X線回折測定のための「理想的な」粉末は,無配向化した
48
多数の小球状粒子(干渉回折する結晶性領域)である.微結晶
49
数が十分多数であれば,いかなる回折方位でも再現性のある
50
回折パターンが得られる.
3)
同様に,温度,湿度などの影響で,測定中に試料の性質変
操作
以降
粒度測定法
本試験に用いるふるいは,各条中で別に規定するもののほか,
表3.04−1に示すものを用いる.
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ふるいは,試料中の全粒子径範囲をカバーできるように選択
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する.ふるい目開き面積の 2 級数を持つ一群のふるいを用い
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るのがよい.これらのふるいは,最も粗いふるいを最上段に,
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最も細かいふるいを最下段にして組み立てる.試験用ふるいの
68
目開きの表示には,μm又はmmを用いる[注:ふるい番号は表
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中で換算する場合のみに用いる].試験用ふるいはステンレス
70
網製であるが,真鍮製又は他の適切な不活性の網であってもよ
71
い.
表3.04−1 関係する範囲における標準ふるいの目開き寸法
ISO 公称ふるい番号
主要寸
法
補助寸法
R20/3
R20
11.20
mm
R40/3
USP
ふるい
番号
11.20
mm
10.00
mm
推奨さ
れる
USP
ふるい
(micro
ns)
11.20
mm
EP ふ
るい番
号
日本薬
局方ふ
るい番
号
11200
9.50
mm
8.00
mm
9.00
mm
8.00
mm
7.10
mm
8.00
mm
6.70
mm
5.60
mm
結晶構造の決定・精密化,結晶相の結晶学的純度の測定,
44
51
一般試験法の部
58
これらの面積を測定することにより,およその結晶化度は次
30
47
57
もし,全ての成分の結晶構造が既知の場合,リートベルト
6.30
mm
5.60
mm
5.00
mm
5.60
mm
5600
4.75
mm
4.00
mm
4.50
mm
4.00
mm
3.55
mm
3.5
4
4.00
mm
5
3.35
mm
6
4000
4000
3.15
日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )
4.7
5.5