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・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》
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28 一般試験法 9.標準品,標準液,試薬・試液,計量器・用器等

第十八改正日本薬局方第一追補

1

薄層板にスポットし,速やかにメタノール/酢酸アンモニウ

53

2

ム溶液(3→10)/酢酸(100)混液(20:1:1)を展開溶媒として

54

3

約10 cm展開した後,薄層板を風乾する.これに噴霧用ドラ

55

システムの再現性:標準溶液20 μL につき,上記の条

4

ーゲンドルフ試液を均等に噴霧し,風乾後,亜硝酸ナトリウ

56

件で試験を6回繰り返すとき,ヒルスチンのピーク

5

ム試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得た主スポット

57

面積の相対標準偏差は1.5%以下である.

6
7

以外のスポットは,標準溶液から得たスポットより濃くない. 58

である.

2) 定量用2 (qNMR純度規定)

白色の微細な結晶

59

ピークの単一性 本品1 mgをメタノール/希酢酸混液(7:

8

又は結晶性の粉末である.本品はエタノール(95)に溶けやす

60

3) 20 mLに溶かし,試料溶液とする.試料溶液20 μLにつき,

9

く,水に極めて溶けにくい.

61

次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行

62

い,ヒルスチンのピークの頂点及び頂点の前後でピーク高さ

63

の中点付近の2時点を含む少なくとも3時点以上でのピーク

パラオキシ安息香酸ベンジル

C14H12O3

フィリンとイソリンコフィリンの分離度は1.5以上

10

融点〈2.60〉

11

含量

12

mol/L水酸化ナトリウム液20 mLを正確に加え,約70℃で1

64

の吸収スペクトルを比較するとき,スペクトルの形状に差が

13

時間加熱した後,速やかに氷冷する.この液につき,過量の

65

ない.

14

水酸化ナトリウムを第二変曲点まで0.5 mol/L硫酸で滴定

66

15

〈2.50〉する(電位差滴定法).同様の方法で空試験を行う.

67

16
17

109 〜 114℃

99.0%以上.

定量法 本品約1 gを精密に量り,1

1 mol/L水酸化ナトリウム液1 mL=228.2 mg C14H12O3

69

カラム,カラム温度,移動相及び流量は「チョウトウコ
ウ」の定量法の試験条件を準用する.
検出器:フォトダイオードアレイ検出器(測定波長:

ヒルスチン,薄層クロマ

70

18

トグラフィー用.ただし,以下の定量用 1又は定量用2

71

19

(qNMR純度規定)の試験に適合するもの.なお,定量用2は

72

システムの性能:定量用リンコフィリン1 mgをメタノ

20

定量法で求めた含量で補正して用いる.

73

ール/希酢酸混液(7:3) 20 mLに溶かす.この液5

74

mLにアンモニア水(28) 1 mLを加え,50℃で2時間加

21

C22H28N2O3

68

試験条件

ヒルスチン,定量用

1) 定量用1

E 1 cm (245 nm):354 〜 389 [脱水物に換

245 nm,スペクトル測定範囲:220 〜 400 nm)
システム適合性

22

吸光度〈2.24〉

75

熱,又は還流冷却器を付けて10分間加熱する.冷後,

23

算したもの5 mg,メタノール/希酢酸混液(7:3),500

76

反応液1 mLを量り,メタノール/希酢酸混液(7:3)

24

mL].

77

を加えて5 mLとする.この液20 μLにつき,上記の

25

純度試験 類縁物質 本品5 mgをメタノール/希酢酸混

78

条件で操作するとき,リンコフィリン以外にイソリン

26

液(7:3) 100 mLに溶かし,試料溶液とする.この液1 mL

79

コフィリンのピークを認め,リンコフィリンとイソリ

27

を正確に量り,メタノール/希酢酸混液(7:3)を加えて正

80

28

確に50 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液

81

定量法 ウルトラミクロ化学はかりを用い,本品5 mg及び

29

20 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ

82

核磁気共鳴スペクトル測定用1,4−BTMSB−d4 1 mgをそれ

30

ィー〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の各々のピ

83

ぞれ精密に量り,核磁気共鳴スペクトル測定用重水素化アセ

31

ーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のヒ

84

トン1 mLに溶かし,試料溶液とする.この液を外径5 mm

32

ルスチン以外のピークの合計面積は,標準溶液のヒルスチ

85

のNMR試料管に入れ,核磁気共鳴スペクトル測定用1,4−

33

ンのピーク面積より大きくない.

86

BTMSB−d4をqNMR用基準物質として,次の試験条件で核

87

磁気共鳴スペクトル測定法(〈2.21〉及び〈5.01〉)により,1H

34

1%

試験条件

ンコフィリンの分離度は1.5以上である.

35

検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は「チ

88

NMRを測定する.qNMR用基準物質のシグナルをδ 0 ppm

36

ョウトウコウ」の定量法の試験条件を準用する.

89

とし,δ 6.70 〜 6.79 ppm付近のシグナルの面積強度A (水素

37

面積測定範囲:溶媒のピークの後からヒルスチンの保

90

数2に相当)を算出する.

91

ヒルスチン(C22H28N2O3)の量(%)

38
39

持時間の約1.5倍の範囲
システム適合性

40

検出の確認:標準溶液1 mLを正確に量り,メタノー

41

ル/希酢酸混液(7:3)を加えて正確に20 mL とす

42

る.この液20 μLから得たヒルスチンのピーク面積

43

が,標準溶液のヒルスチンのピーク面積の3.5 〜

44

6.5%になることを確認する.

45

システムの性能:定量用リンコフィリン1 mgをメタ

46

ノール/希酢酸混液(7:3) 20 mLに溶かす.この

47

液5 mLにアンモニア水(28) 1 mLを加え,50℃で2

48

時間加熱,又は還流冷却器を付けて10分間加熱す

49

る.冷後,反応液1 mLを量り,メタノール/希酢

50

酸混液(7:3)を加えて5 mLとする.この液20 μLに

51
52

92

=Ms × I × P/(M × N ) × 1.6268

93

M:本品の秤取量(mg)

94

Ms:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4−BTMSB− d4の秤

95

取量(mg)

96

I:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4−BTMSB− d4のシグ

97

ナルの面積強度を18.000としたときのシグナルの面積

98
99
100

強度A

N:Aに由来するシグナルの水素数
P:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4−BTMSB−d4の純度

101

(%)

つき,上記の条件で操作するとき,リンコフィリン

102

試験条件

以外にイソリンコフィリンのピークを認め,リンコ

103
104

装置:1H共鳴周波数400 MHz以上の核磁気共鳴スペク
トル測定装置

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )