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・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (71 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》
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36 パラオキシ安息香酸プロピル

第十八改正日本薬局方第一追補

1

持時間の比は約0.1,約0.5及び約0.9であり,パラオ

45

(2)

2

キシ安息香酸プロピルとパラオキシ安息香酸ブチルの

46

新たに煮沸して冷却した水5 mL及びブロモクレゾールグリ

3

分離度は5.0以上であり,パラオキシ安息香酸イソブ

47

ーン・水酸化ナトリウム・エタノール試液0.1 mLを加える.

4

チルとパラオキシ安息香酸ブチルの分離度は1.5以上

48

この液に液の色が青色に変化するまで0.1 mol/L水酸化ナト

5

である.

49

リウム液を加えるとき,その量は0.1 mL以下である.



(1)の液2 mLにエタノール(95) 3 mLを加えた後,

6

システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件

50

(3) 類縁物質 本品50.0 mgをメタノール2.5 mLに溶かし

7

で試験を6回繰り返すとき,パラオキシ安息香酸ブチ

51

た後,移動相を加えて正確に50 mLとする.この液10 mLを

8

ルのピーク面積の相対標準偏差は0.85%以下である.

52

正確に量り,移動相を加えて正確に100 mLとし,試料溶液

53

とする.この液1 mLを正確に量り,移動相を加えて正確に

54

20 mLとする.この液1 mLを正確に量り,移動相を加えて

55

正確に10 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液

56

10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィ

57

ー 〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の各々のピーク

58

面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のパラオキ

パラオキシ安息香酸プロピル

59

シ安息香酸プロピルに対する相対保持時間約0.3のパラオキ

Propyl Parahydroxybenzoate

60

シ安息香酸のピーク面積は,標準溶液のパラオキシ安息香酸

61

プロピルのピーク面積より大きくない(0.5%).ただし,パ

62

ラオキシ安息香酸のピーク面積は自動積分法により求めた面

63

積に感度係数1.4を乗じた値とする.また,試料溶液のパラ

64

オキシ安息香酸プロピル及びパラオキシ安息香酸以外のピー

65

クの面積は,標準溶液のパラオキシ安息香酸プロピルのピー
ク面積より大きくない(0.5%).また,試料溶液のパラオキ

9



貯法

10
11
12
13

容器 密閉容器.◆

医薬品各条の部 パラオキシ安息香酸プロピルの条を次のよ
うに改める.

14
15

C10H12O3:180.20

66

16

Propyl 4-hydroxybenzoate

67

シ安息香酸プロピル以外のピークの合計面積は,標準溶液の

17

[94-13-3]

68

パラオキシ安息香酸プロピルのピーク面積の2倍より大きく

69

ない(1.0%).ただし,標準溶液のパラオキシ安息香酸プロ

70

ピルのピーク面積の1/5以下のピークは計算しない(0.1%).

18

本医薬品各条は,三薬局方での調和合意に基づき規定した医薬品

19

各条である.

71
72

20

なお,三薬局方で調和されていない部分のうち,調和合意におい

21

73

て,調和の対象とされた項中非調和となっている項の該当箇所は

22

74

「◆

23

75

することとした項は「

24

31
32
33
34
35
36
37



」で囲むことにより示す.

の試験条件を準用する.
面積測定範囲:パラオキシ安息香酸プロピルの保持時間
の2.5倍の範囲
システム適合性

77

システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.

78



検出の確認:標準溶液2 mLを正確に量り,移動相を
加えて正確に10 mLとする.この液10 μLから得たパ

80

ラオキシ安息香酸プロピルのピーク面積が,標準溶液

本品は無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である.

81

のパラオキシ安息香酸プロピルのピーク面積の14 ~

本品はメタノール,エタノール(95)又はアセトンに溶けや

82

(C10H12O3) 98.0 ~ 102.0%を含む.


76

検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は定量法

79

本品は定量するとき,パラオキシ安息香酸プロピル

27

30



品医療機器総合機構のウェブサイトに掲載している.

26

29

」で,調和の対象とされた項以外に日本薬局方が独自に規定

三薬局方の調和合意に関する情報については,独立行政法人医薬

25

28



試験条件

性状

すく,水に極めて溶けにくい.◆

83

26%になることを確認する.◇


システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条

本品につき,赤外吸収スペクトル測定法 〈2.25〉の

84

件で試験を6回繰り返すとき,パラオキシ安息香酸プ

臭化カリウム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと

85

ロピルのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下であ

本品の参照スペクトル又はパラオキシ安息香酸プロピル標準

86

品のスペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波

87

強熱残分〈2.44〉

数のところに同様の強度の吸収を認める.

88

定量法 本品及びパラオキシ安息香酸プロピル標準品約50 mg

89

ずつを精密に量り,それぞれメタノール2.5 mLに溶かし,

90

移動相を加えて正確に50 mLとする.それぞれの液10 mLを
正確に量り,それぞれに移動相を加えて正確に100 mLとし,

確認試験

融点〈2.60〉

96 ~ 99℃

純度試験

る.◇
0.1%以下(1 g).

38

(1) 溶状 本品1.0 gをエタノール(95)に溶かして10 mLと

91

39

するとき,液は澄明で,液の色はエタノール(95)又は次の比

92

試料溶液及び標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10 μL

40

較液より濃くない.

93

ずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー

比較液:塩化コバルト(Ⅱ)の色の比較原液5.0 mL,塩化鉄

94

〈2.01〉 により試験を行い,それぞれの液のパラオキシ安息

42

(Ⅲ)の色の比較原液12.0 mL及び硫酸銅(Ⅱ)の色の比較

95

香酸プロピルのピーク面積AT及びA Sを測定する.

43

原液2.0 mLをとり,薄めた希塩酸(1→10)を加えて1000

44

mLとする.

96

パラオキシ安息香酸プロピル(C10H12O3)の量(mg)

41

97

=MS × AT/A S

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )