・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (66 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》 |
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テモゾロミドカプセル
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システムの再現性:標準溶液20 μLにつき,上記の条件
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で試験を6回繰り返すとき,テモゾロミドのピーク面
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1
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2
テモゾロミドカプセル
3
Temozolomide Capsules
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6
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本品は定量するとき,表示量の95.0 ~ 105.0%に対応する
テモゾロミド(C6H6N6O2:194.15)を含む.
製法 本品は「テモゾロミド」をとり,カプセル剤の製法によ
り製する.
積の相対標準偏差は2.0%以下である.
製剤均一性〈6.02〉
質量偏差試験又は次の方法による含量均
一性試験のいずれかを行うとき,これに適合する.
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本品1個をとり,1 mL中にテモゾロミド(C6H6N6O2)約1
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mgを含む液となるように移動相V mLを正確に加え,カプセ
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ルが完全に崩壊するまで振り混ぜる.さらに内容物が分散す
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るまで振り混ぜた後,10分間遠心分離し,上澄液を孔径
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0.45 μmのメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液3
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mLを除き,次のろ液10 mLを正確に量り,移動相を加えて
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正確に100 mLとし,試料溶液とする.以下定量法を準用す
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る.
テモゾロミド(C6H6N6O2)の量(mg)
定量法で得た試料溶液及び標準溶液20 μLにつき,
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9
次の条件で液体クロマトグラフィー 〈2.01〉により試験を行
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=MS × AT/AS × V/25
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うとき,試料溶液及び標準溶液から得た主ピークの保持時間
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は等しい.また,それらのピークの吸収スペクトルは同一波
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MS:テモゾロミド標準品の秤取量(mg)
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長のところに同様の強度の吸収を認める.
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確認試験
試験条件
カラム,カラム温度,移動相及び流量は定量法の試験条
件を準用する.
検出器:フォトダイオードアレイ検出器(測定波長:
270 nm,スペクトル測定範囲:210 ~ 400 nm)
31 .
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溶出性〈6.10〉 試験液に水900 mLを用い,回転バスケット法
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により,毎分100回転で試験を行うとき,本品の30分間のQ
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値は80%である.
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本品1個をとり,試験を開始し,規定された時間に,溶出
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液10 mL以上をとり,孔径0.8 μm以下のメンブランフィル
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ターでろ過する.初めのろ液3 mL以上を除き,次のろ液V
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システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.
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mLを正確に量り,1 mL中にテモゾロミド(C6H6N6O2)約22
μgを含む液となるように水を加えてV ′ mLとし,試料溶液
20
純度試験 類縁物質 定量法の試料溶液を試料溶液とする.こ
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とする.別にテモゾロミド標準品約22 mgを精密に量り,水
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の液1 mLを正確に量り,ジメチルスルホキシドを加えて正
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に溶かし,正確に100 mLとする.この液10 mLを正確に量
22
確に100 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液
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り,水を加えて正確に100 mLとし,標準溶液とする.試料
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20 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィ
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溶液及び標準溶液につき,紫外可視吸光度測定法〈2.24〉に
24
ー 〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液の各々のピーク
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より試験を行い,波長328 nmにおける吸光度AT及びASを測
25
面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のテモゾロ
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定する.
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ミドに対する相対保持時間約0.4の類縁物質Eのピーク面積
27
は,標準溶液のテモゾロミドのピーク面積の3/5より大き
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28
くなく,試料溶液の相対保持時間約1.4の類縁物質CAのピー
テモゾロミド(C6H6N6O2)の表示量に対する溶出率(%)
=MS × AT/AS × V ′/V × 1/C × 90
29
ク面積は,標準溶液のテモゾロミドのピーク面積より大きく
80
MS:テモゾロミド標準品の秤取量(mg)
30
なく,試料溶液のテモゾロミド及び上記以外のピークの面積
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C:1 カプセル中のテモゾロミド(C6H6N6O2)の表示量(mg)
31
は,標準溶液のテモゾロミドのピーク面積の1/5より大き
32
くない.また,試料溶液のテモゾロミド以外のピークの合計
33
面積は,標準溶液のテモゾロミドのピーク面積の1.2倍より
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大きくない.ただし,類縁物質E及び類縁物質CAのピーク
35
面積は自動積分法で求めた面積にそれぞれ感度係数0.63及び
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0.30を乗じた値とする.
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40
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システム適合性
試験条件
検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は「テモ
ゾロミド」の定量法の試験条件を準用する.
面積測定範囲:溶媒ピークの後からテモゾロミドの保持
時間の約3倍の範囲
システム適合性
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定量法
本品10個をとり,移動相を加え,カプセルが完全に
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崩壊するまで振り混ぜる.さらに内容物が分散するまで振り
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混ぜた後,1 mL中にテモゾロミド(C6H6N6O2)約1 mgを含む
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液となるように移動相を加えて正確にV mLとする.この液
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を10分間遠心分離し,上澄液を孔径0.45 μmのメンブランフ
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ィルターでろ過する.初めのろ液3 mLを除き,次のろ液10
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mLを正確に量り,移動相を加えて正確に100 mLとし,試
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料溶液とする.別にテモゾロミド標準品約25 mgを精密に量
90
り,移動相200 mLを加え,超音波処理して溶かした後,移
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動相を加えて正確に250 mLとし,標準溶液とする.試料溶
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液及び標準溶液20 μLずつを正確にとり,次の条件で液体ク
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ロマトグラフィー 〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液
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のテモゾロミドのピーク面積AT及びASを測定する.
本品1個中のテモゾロミド(C6H6N6O2)の量(mg)
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システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.
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検出の確認:標準溶液2 mLを正確に量り,移動相を加
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えて正確に20 mLとする.この液20 μLから得たテモ
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ゾロミドのピーク面積が,標準溶液のテモゾロミドの
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=MS × AT/AS × V/250
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ピーク面積の7 ~ 13%になることを確認する.
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MS:テモゾロミド標準品の秤取量(mg)
日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )