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・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》
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パラオキシ安息香酸ブチル 35 .

第十八改正日本薬局方第一追補

1

本医薬品各条は,三薬局方での調和合意に基づき規定した医薬品

2

54
55

各条である.

3

なお,三薬局方で調和されていない部分のうち,調和合意におい

56

4

て,調和の対象とされた項中非調和となっている項の該当箇所は

57

5

「◆

58

6

」で囲むことにより示す.

本品は定量するとき,パラオキシ安息香酸ブチル

10

14



品医療機器総合機構のウェブサイトに掲載している.

9

13



三薬局方の調和合意に関する情報については,独立行政法人医薬

8

12

」で,調和の対象とされた項以外に日本薬局方が独自に規定

することとした項は「

7

11



(C11H14O3) 98.0 ~ 102.0%を含む.


性状

本品は無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である.

本品はメタノールに極めて溶けやすく,エタノール(95)又
はアセトンに溶けやすく,水にほとんど溶けない.◆
確認試験

本品につき,赤外吸収スペクトル測定法 〈2.25〉の

15

臭化カリウム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと

16

本品の参照スペクトル又はパラオキシ安息香酸ブチル標準品

17

のスペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数

18

のところに同様の強度の吸収を認める.

19

融点〈2.60〉

20

純度試験

68 ~ 71℃

21

(1) 溶状 本品1.0 gをエタノール(95)に溶かして10 mLと

22

するとき,液は澄明で,液の色はエタノール(95)又は次の比

23

較液より濃くない.

59

試験条件
検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は定量法
の試験条件を準用する.
面積測定範囲:パラオキシ安息香酸ブチルの保持時間の
1.5倍の範囲
システム適合性

60

システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.

61



検出の確認:標準溶液2 mLを正確に量り,移動相を

62

加えて正確に10 mLとする.この液10 μLから得たパ

63

ラオキシ安息香酸ブチルのピーク面積が,標準溶液の

64

パラオキシ安息香酸ブチルのピーク面積の14 ~ 26%

65
66
67
68

になることを確認する.◇


システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条
件で試験を6回繰り返すとき,パラオキシ安息香酸ブ
チルのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.◇

69

強熱残分〈2.44〉

70

定量法 本品及びパラオキシ安息香酸ブチル標準品約50 mgず

0.1%以下(1 g).

71

つを精密に量り,それぞれメタノール2.5 mLに溶かし,移

72

動相を加えて正確に50 mLとする.それぞれの液10 mLを正

73

確に量り,それぞれに移動相を加えて正確に100 mLとし,

74

試料溶液及び標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10 μL

75

ずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー

76

〈2.01〉 により試験を行い,それぞれの液のパラオキシ安息

77

香酸ブチルのピーク面積AT及びA Sを測定する.
パラオキシ安息香酸ブチル(C11H14O3)の量(mg)

24

比較液:塩化コバルト(Ⅱ)の色の比較原液5.0 mL,塩化鉄

25

(Ⅲ)の色の比較原液12.0 mL及び硫酸銅(Ⅱ)の色の比較

78

26

原液2.0 mLをとり,薄めた希塩酸(1→10)を加えて1000

79

=Ms × AT/A S

27

mLとする.

80

Ms:パラオキシ安息香酸ブチル標準品の秤取量(mg)
試験条件

28

(2)

29

新たに煮沸して冷却した水5 mL及びブロモクレゾールグリ

81

30

ーン・水酸化ナトリウム・エタノール試液0.1 mLを加える.

82

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:272 nm)

31

この液に液の色が青色に変化するまで0.1 mol/L水酸化ナト

83

カラム:内径4.6 mm,長さ15 cmのステンレス管に5

32

リウム液を加えるとき,その量は0.1 mL以下である.

84

μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル

33

(3) 類縁物質 本品50.0 mgをメタノール2.5 mLに溶かし

85

34

た後,移動相を加えて正確に50 mLとする.この液10 mLを

86

カラム温度:35℃付近の一定温度

35

正確に量り,移動相を加えて正確に100 mLとし,試料溶液

87

移動相:メタノール/リン酸二水素カリウム溶液(17→

36

とする.この液1 mLを正確に量り,移動相を加えて正確に

88

37

20 mLとする.この液1 mLを正確に量り,移動相を加えて

89

38

正確に10 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液

90

39

10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィ

91

システムの性能:本品,パラオキシ安息香酸プロピル及

40

ー 〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液の各々のピーク

92

びパラオキシ安息香酸それぞれ5 mgを移動相に溶か

41

面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のパラオキ

93

し,正確に100 mLとする.この液1 mLを正確に量り,

42

シ安息香酸ブチルに対する相対保持時間約0.1のパラオキシ

94

移動相を加えて正確に10 mLとし,システム適合性試

43

安息香酸のピーク面積は,標準溶液のパラオキシ安息香酸ブ

95

験用溶液(1)とする.別にパラオキシ安息香酸イソブ

44

チルのピーク面積より大きくない(0.5%).ただし,パラオ

96

チル5 mgを移動相に溶かし,正確に100 mLとする.

45

キシ安息香酸のピーク面積は自動積分法により求めた面積に

97

この液0.5 mLを正確に量り,標準溶液を加えて正確

46

感度係数1.4を乗じた値とする.また,試料溶液のパラオキ

98

に50 mLとし,システム適合性試験用溶液(2)とする.

47

シ安息香酸ブチル及びパラオキシ安息香酸以外のピークの面

99

システム適合性試験用溶液(1)及びシステム適合性試

48

積は,標準溶液のパラオキシ安息香酸ブチルのピーク面積よ

100

験用溶液(2)それぞれ10 μLにつき,上記の条件で操作

49

り大きくない(0.5%).また,試料溶液のパラオキシ安息香

101

するとき,パラオキシ安息香酸,パラオキシ安息香酸

50

酸ブチル以外のピークの合計面積は,標準溶液のパラオキシ

102

プロピル,パラオキシ安息香酸イソブチル,パラオキ

51

安息香酸ブチルのピーク面積の2倍より大きくない(1.0%).

103

シ安息香酸ブチルの順に溶出し,パラオキシ安息香酸

52

ただし,標準溶液のパラオキシ安息香酸ブチルのピーク面積

104

ブチルに対するパラオキシ安息香酸,パラオキシ安息

53

の1/5以下のピークは計算しない(0.1%).

105

香酸プロピル及びパラオキシ安息香酸イソブチルの保



(1)の液2 mLにエタノール(95) 3 mLを加えた後,

化シリカゲルを充塡する.

2500)混液(1:1)
流量:毎分1.3 mL
システム適合性

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )