・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (79 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》 |
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第十八改正日本薬局方第一追補
1
ナトリウムのメタノール溶液(1→50) 2 mLに溶かし,還流
45
ス製フラスコに入れ,0.5 mol/L水酸化カリウム・エタノー
2
冷却器を付け,30分間加熱する.冷却器から三フッ化ホウ
46
ル液30 mLを正確に加え,更に2 ~ 3個のガラスビーズを入
3
素・メタノール試液2.0 mLを加え,30分間加熱する.冷却
47
れる.これに還流冷却器を付け,60分間加熱する.フェノ
4
器からヘプタン4 mLを加え,5分間加熱する.冷後,塩化ナ
48
ールフタレイン試液1 mL及びエタノール(99.5) 50 mLを加
5
トリウム飽和溶液10.0 mLを加えて約15秒間振り混ぜ,更に
49
え,直ちに0.5 mol/L塩酸で滴定〈2.50〉する.同様の方法で
6
上層がフラスコの首部にくるまで塩化ナトリウム飽和溶液を
50
空試験を行う.次式によりけん化価を求めるとき,その値は
7
加える.上層2 mLをとり,水2 mLずつで3回洗い,無水硫
51
45 ~ 55である.
8
酸ナトリウムで乾燥し,試料溶液とする.試料溶液及び脂肪
9
酸メチルエステル混合試液1 μLにつき,次の条件でガスク
52
けん化価=(a - b) × 28.05/M
10
ロマトグラフィー 〈2.02〉により試験を行う.脂肪酸メチル
53
M:本品の秤取量(g)
11
エステル混合試液のクロマトグラムを用いて試料溶液のクロ
54
a:空試験における0.5 mol/L塩酸の消費量(mL)
12
マトグラムの各々のピークを同定する.さらに試料溶液の
55
b:本品の試験における0.5 mol/L塩酸の消費量(mL)
13
各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法
14
により脂肪酸含量比を求めるとき,ミリスチン酸は5.0%以
15
下,パルミチン酸は16.0%以下,パルミトレイン酸は8.0%
16
以下,ステアリン酸は6.0%以下,オレイン酸は58.0%以上,
17
リノール酸は18.0%以下及びリノレン酸は4.0%以下である.
18
試験条件
19
検出器:水素炎イオン化検出器
20
カラム:内径0.32 mm,長さ30 mのフューズドシリカ
21
管の内面にガスクロマトグラフィー用ポリエチレング
22
リコール20 Mを厚さ0.5 μmで被覆する.
23
24
カラム温度:80℃付近の一定温度で注入し,毎分10℃
で220℃まで昇温し,220℃を40分間保持する.
25
注入口温度:250℃付近の一定温度
26
検出器温度:250℃付近の一定温度
27
キャリヤーガス:ヘリウム
28
流量:50 cm/秒
29
スプリット比:1:50
30
システム適合性
31
検出の確認:下記の表の組成の脂肪酸メチルエステル混
32
合物0.50 gをヘプタンに溶かし正確に50 mLとし,シ
33
ステム適合性試験用溶液とする.この液1 mLを正確
34
に量り,ヘプタンを加えて正確に10 mLとする.この
35
液1 μLにつき,上記の条件で操作するとき,ミリス
36
チン酸メチルのSN比は5以上である.
脂肪酸メチルエステル混合物
ガスクロマトグラフィー用ミリスチン酸メチル
ガスクロマトグラフィー用パルミチン酸メチル
含量比
(%)
5
10
空気冷却器を付け,水浴中の水面が絶えずフラスコ中の液面
59
より約2.5 cm上にくるように浸して1時間加熱する.フラス
60
コを水浴から取り出し,冷後,冷却器から水5 mLを加える.
61
液に曇りが現れた場合には,その曇りが消えるまでピリジン
62
を加え,その量を記録する.フラスコを振り動かし,水浴中
63
で再び10分間加熱する.フラスコを水浴から取り出し,冷
64
後,冷却器及びフラスコの壁面を中和エタノール5 mLで洗
65
い込み,0.5 mol/L水酸化カリウム・エタノール液で滴定
66
〈2.50〉 する(指示薬:フェノールフタレイン試液0.2 mL).
67
同様の方法で空試験を行う.次式により水酸基価を求めると
68
き,その値は65 ~ 80である.
69
水酸基価=(a - b) × 28.05/M +酸価
70
M:本品の秤取量(g)
71
a:空試験における0.5 mol/L水酸化カリウム・エタノール
72
73
74
液の消費量(mL)
b:本品の試験における0.5 mol/L水酸化カリウム・エタノ
ール液の消費量(mL)
75
純度試験
76
(1)
77
を正確に量り,10 mLのヘッドスペース用バイアルに入れ,
78
水2 mLを正確に加え,直ちにフッ素樹脂で被覆したシリコ
79
ーンゴム製セプタムをアルミニウム製のキャップを用いてバ
80
イアルに固定して密栓する.バイアルを注意して振り混ぜた
81
後,内容物を試料溶液とする.別にエチレンオキシドをジク
ロロメタンに溶かし,1 mL中に50 mgを含むように調製し
エチレンオキシド及び1,4-ジオキサン
本品1.00 g
15
20
83
た液0.5 mLを正確にとり,水を加えて正確に50 mLとする.
ガスクロマトグラフィー用オレイン酸メチル
ガスクロマトグラフィー用エイコセン酸メチル
20
10
84
この液を室温になるまで放置した後,その1 mLを正確にと
ベヘン酸メチル
ガスクロマトグラフィー用リグノセリン酸メチル
10
10
85
り,水を加えて正確に250 mLとし,エチレンオキシド原液
86
とする.また,1,4-ジオキサン1 mLを正確に量り,水を加
87
えて正確に200 mLとする.この液1 mLを正確に量り,水を
88
加えて正確に100 mLとし,1,4-ジオキサン原液とする.エ
89
チレンオキシド原液6 mL及び1,4-ジオキサン原液2.5 mL
90
をそれぞれ正確に量り,水を加えて正確に25 mLとし,エチ
91
レンオキシド・1,4-ジオキサン標準原液とする.本品1.00
92
gを正確に量り,10 mLのヘッドスペース用バイアルに入れ,
93
エチレンオキシド・1,4-ジオキサン標準原液2 mLを正確に
94
加え,直ちにフッ素樹脂で被覆したシリコーンゴム製セプタ
95
ムをアルミニウム製のキャップを用いてバイアルに固定して
38
き,上記の条件で操作するとき,◇ステアリン酸メチ
39
ル,オレイン酸メチルの順に流出し,◇その分離度は
40
1.8以上であり,ステアリン酸メチルのピークの理論
41
段数は30000段以上である.
44
入れ,無水酢酸・ピリジン試液5 mLを正確に加え,これに
58
ガスクロマトグラフィー用ステアリン酸メチル
ガスクロマトグラフィー用アラキジン酸メチル
システムの性能:システム適合性試験用溶液1 μLにつ
43
水酸基価 本品約2 gを精密に量り,150 mLの丸底フラスコに
57
82
37
42
56
酸価〈1.13〉
2.0以下.ただし,溶媒として◆エタノール(95)◆
を用いる.
けん化価 本品約4 gを精密に量り,250 mLのホウケイ酸ガラ
日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )