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・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (88 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》
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第十八改正日本薬局方第一追補

エンゴサク

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42
1

2
3

医薬品各条(生薬等)

改正事項

医薬品各条の部 インチンコウの条生薬の性状の項を次のよ
うに改める.

4

インチンコウ

5

生薬の性状

43

1 .

網状脈がある.折りやすい.
本品は弱いにおいがあり,味は僅かに苦く,収れん性であ
る.

44

本品の横切片を鏡検 〈5.01〉するとき,クチクラは厚く,

45

柵状組織と海綿状組織の柔細胞の形は類似する.維管束中に

46

は一細胞列からなる放射組織が扇骨状に2 ~ 7条走り,維管

47

束の上下面の細胞中には,まばらにシュウ酸カルシウムの多

48

角形の単晶及び集晶を含む.他の葉肉組織中には結晶を認め

49

ない.

本品は卵形~球形の長さ1.5 ~ 2 mm,径約2

50

6

mmの頭花を主とし,糸状の葉と小花柄からなる.頭花の外

51

とり,水40 mLを加えて30分間振り混ぜた後,遠心分離し,

7

面は淡緑色~淡黄褐色,葉の外面は緑色~緑褐色,小花柄の

52

上澄液を分取する.残留物に水40 mLを加えて同様に操作す

外面は緑褐色~暗褐色を呈する.頭花をルーペ視するとき,

53

る.全抽出液を合わせ,水を加えて正確に100 mLとし,試

総苞片は3 ~ 4列に覆瓦状に並び,外片は卵形で,先端は鈍

54

料溶液とする.別に定量用アルブチン約40 mgを精密に量り,

10

形,内片は楕円形で外片より長く,長さ1.5 mm,内片の中

55

水に溶かして正確に100 mLとし,標準溶液とする.試料溶

11

央部は竜骨状となり,周辺部は広く薄膜質となる.小花は筒

56

液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体ク

状花で,頭花の周辺部のものは雌性花,中央部は両性花であ

57

ロマトグラフィー 〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液

る.そう果は倒卵形で,長さ0.8 mmである.質は軽い.

58

のアルブチンのピーク面積AT及びASを測定する.

59

アルブチンの量(mg)=MS × AT/A S

8
9

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15

16
17
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19

本品は特異な弱いにおいがあり,味はやや辛く,僅かに麻

医薬品各条の部 ウコンの条生薬の性状の項を次のように改

60

MS:定量用アルブチンの秤取量(mg)

61

試験条件

62

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280 nm)

める.

63

カラム:内径4 ~ 6 mm,長さ15 ~ 25 cmのステンレ

ウコン

64

ス管に5 ~ 10 μmの液体クロマトグラフィー用オク

生薬の性状

65
本品は主根茎又は側根茎からなり,主根茎はほぼ

卵形体で,径約3 cm,長さ約4 cm,側根茎は両端が鈍形の

21

円柱形でやや湾曲し,径約1 cm,長さ2 ~ 6 cmでいずれも

22

輪節がある.コルク層を付けたものは黄褐色で艶があり,コ

23

ルク層を除いたものは暗黄赤色で,表面に黄赤色の粉を付け

24

ている.質は堅く折りにくい.横切面は黄褐色~赤褐色を呈

25

し,ろう様の艶がある.

27

本品は特異なにおいがあり,味は僅かに苦く刺激性で,唾
液を黄色に染める.

28

本品の横切片を鏡検 〈5.01〉 するとき,最外層には通例4

29

~ 10細胞層のコルク層があるか又は部分的に残存する.皮

30

層と中心柱は内皮で区分される.皮層及び中心柱は柔組織か

31

らなり,維管束が散在する.柔組織中には油細胞が散在し,

32

柔細胞中には黄色物質,シュウ酸カルシウムの砂晶及び単晶,

33

糊化したでんぷんを含む.

医薬品各条の部 ウワウルシの条生薬の性状の項及び定量法

35

の項を次のように改める.

36

ウワウルシ

37

生薬の性状

本品は倒卵形~へら形を呈し,長さ1 ~ 3 cm,

38

幅0.5 ~ 1.5 cm,上面は黄緑色~暗緑色,下面は淡黄緑色で

39

ある.全縁で先端は鈍形又は円形でときにはくぼみ,基部は

40

くさび形で,葉柄は極めて短い.葉身は厚く,上面に特異な

タデシルシリル化シリカゲルを充塡する.

66

カラム温度:20℃付近の一定温度

67

移動相:水/メタノール/0.1 mol/L塩酸試液混液(94:

68
69

5:1)
流量:アルブチンの保持時間が約6分になるように調整

70

する.

71

システム適合性

72

システムの性能:定量用アルブチン,ヒドロキノン及び

73

没食子酸0.05 gずつを水に溶かして100 mLとする.

74

この液10 μLにつき,上記の条件で操作するとき,ア

75

ルブチン,ヒドロキノン,没食子酸の順に溶出し,そ

76

れぞれの分離度は1.5以上である.

77

システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件

78

で試験を5回繰り返すとき,アルブチンのピーク面積

79

の相対標準偏差は1.5%以下である.

80
34

本品の粉末約0.5 gを精密に量り,共栓遠心沈殿管に

痺性である.

20

26

定量法

医薬品各条の部 エンゴサクの条定量法の項を次のように改

81

める.

82

エンゴサク

83

定量法

本品の粉末約1 gを精密に量り,メタノール/希塩酸

84

混液(3:1) 30 mLを加え,還流冷却器を付けて30分間加熱

85

し,冷後,ろ過する.残留物にメタノール/希塩酸混液(3:

86

1) 15 mLを加え,同様に操作する.全ろ液を合わせ,メタ

87

ノール/希塩酸混液(3:1)を加えて正確に50 mLとし,試料

88

溶液とする.別に定量用デヒドロコリダリン硝化物約10 mg

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )