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・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》
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一般試験法 3.04 粒度測定法

第十八改正日本薬局方第一追補

21 .

1

化が直前の質量に対して5%(75 mm又は76 mmふるいの場合

55

傾向がより強い場合や,特に帯電傾向を持つ試料の場合には,

2

には10%)又は0.1 g以下となったとき,終了する.所定のふる

56

ふるい分け範囲の下限付近(<75 μm)で本法を用いると,良好

3

いの上の残留量が全試料質量の5%未満となった場合には,終

57

な分散性を達成するのは困難である.上記の理由により,終点

4

点は,そのふるい上の質量変化を直前の質量に対して20%以

58

の決定は特に重大である.また,ふるい上の試料が単一粒子で

5

下まで引き上げる.各条中に別に規定するもののほか,いずれ

59

あり,凝集体を形成していないことを確認しておくことは極め

6

かのふるい上に残留した試料量が全試料質量の50%を超えた

60

て重要である.

7

場合には,ふるい分けを繰り返す.このふるいと,元の組ふる

61

2.3. 結果の解析

8

いの中でこれより粗い目開きを持つふるいとの中間にあるふる

62

個々のふるい上及び受け皿中に残留している試料の質量に加

9

い,すなわち,一群の組ふるいから削除されたISOシリーズの

63

えて,試験記録には全試料質量,全ふるい分け時間,正確なふ

10

ふるいを追加する.

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るい分け法及び変数パラメータに関する値を記載しておかねば

11

2.2. ふるい分け法

65

ならない.試験結果は積算質量基準分布に変換すると便利であ

12

2.2.1. 機械的振とう法(乾式ふるい分け法)

66

る.また,分布を積算ふるい下質量基準で表示するのが望まし

13

各ふるいの風袋質量を0.1 gまで量る.質量を正確に量った

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い場合には,用いたふるい範囲に全試料が通過するふるいを含

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試料を最上段のふるいの上に置き,蓋をする.組ふるいを5分

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めておく.いずれかの試験ふるいについて,ふるい分け中にふ

15

間振とうする.試料の損失がないように組ふるいから各段のふ

69

るい上に残留している試料の凝集体の生成が確認された場合は,

16

るいを注意深く外す.各ふるいの質量を再度量り,ふるい上の

70

ふるい分け法は意味がない.

17

試料質量を測定する.同様にして,受け皿内の試料質量も測定

18

する.ふるいを再度組み合わせ,更に5分間振とうする.先に

1)

19

述べたように各ふるいを外し,質量を量る.これらの操作を終

20

点規格に適合するまで繰り返す(終点の決定の項を参照).ふる

71
72
73
74

21

い分けを終了した後,全損失量を計算する.全損失量は元の試

22

料質量の5%以下である.

23

新たな試料を用いてふるい分けを繰り返すが,このときは先

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に用いた繰り返し回数に対応する合計時間を1回のふるい分け

25

時間とする.このふるい分け時間が終点決定のための必要条件

26

に適合していることを確認する.一つの試料についてこの終点

27

の妥当性が確認されている場合は,粒子径分布が正常な変動範

28

囲内にあれば,以後のふるい分けには一つの固定したふるい分

29

け時間を用いてもよい.

30

いずれかのふるいの上に残留している粒子が単一粒子ではな

31

く凝集体であり,機械的乾式ふるい分け法を用いても良好な再

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現性が期待できない場合には,他の粒子径測定法を用いる.

33

2.2.2.

34

フター法)

35

2)

粒子径測定,試料量及びデータ解析に関するその他の情報は,例え
ば,ISO 9276において利用できる.
ISO 3310−1, Test sieves−Technical requirements and testing
−Part 1: Test sieves of metal wire cloth.

気流中飛散法(エアー・ジェット法及びソニック・シ

気流を用いた種々の市販装置がふるい分けに利用されている.

36

1回の時間で1個のふるいを用いるシステムをエアー・ジェッ

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ト法という.本法は乾式ふるい分け法において述べたのと同じ

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一般的なふるい分け法を用いているが,典型的な振とう機構の

39

代わりに標準化されたエアー・ジェットを用いている.本法で

40

粒子径分布を得るためには,最初に最も細かいふるいから始め,

41

個々のふるいごとに一連の分析をする必要がある.エアー・

42

ジェット法では,しばしば通常の乾式ふるい分け法で用いられ

43

ているものより細かい試験用ふるいを用いる.本法は,ふるい

44

上残分又はふるい下残分のみを必要とする場合には,より適し

45

ている.

46

ソニック・シフター法では組ふるいを用いる.この場合,試

47

料は所定のパルス数(回/分)で試料を持ち上げ,その後再びふる

48

いの網目まで戻すように垂直方向に振動する空気カラム内に運

49

ばれる.ソニック・シフター法を用いる場合は,試料量を5 g

50

まで低減する必要がある.

51

エアー・ジェット法とソニック・シフター法は,機械的ふる

52

い分け法では意味のある分析結果が得られない粉体や顆粒につ

53

いて有用である.これらの方法は,気流中に粉体を適切に分散

54

できるかどうかということに大きく依存している.粒子の付着

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )