・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (77 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》 |
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第十八改正日本薬局方第一追補
1
ムヘキシンのピーク面積が,標準溶液のブロムヘキシ
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ボグリボース口腔内崩壊錠
2
ンのピーク面積の17.5 ~ 32.5%になることを確認す
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Voglibose Orally Disintegrating Tablets
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る.
4
システムの性能:標準溶液5 μLにつき,上記の条件で
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5
操作するとき,ブロムヘキシンのピークの理論段数及
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6
びシンメトリー係数は,それぞれ2800段以上,1.5以
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下である.
本品は定量するとき,表示量の95.0 ~ 105.0%に対応す
るボグリボース(C10H21NO7:267.28)を含む.
製法 本品は「ボグリボース」をとり,錠剤の製法により製す
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る.
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システム再現性:標準溶液5 μLにつき,上記の条件で
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確認試験
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試験を6回繰り返すとき,ブロムヘキシンのピーク面
50
グリボース(C10H21NO7)約0.2 mgを含む液となるようにメタ
積の相対標準偏差は2.0%以下である.
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ノールを加え,振り混ぜながら超音波処理により崩壊させる.
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この液を孔径0.45 μm以下のメンブランフィルターでろ過し,
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初めのろ液3 mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別に
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定量用ボグリボース10 mgを水2 mLに溶かし,更にメタノ
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ールを加えて50 mLとし,標準溶液とする.これらの液につ
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き,薄層クロマトグラフィー 〈2.03〉により試験を行う.試
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料溶液及び標準溶液10 μLずつを薄層クロマトグラフィー用
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シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする.次にメ
本品につき,赤外吸収スペクトル測定法 〈2.25〉の
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タノール/アセトン/水/アンモニア水(28)混液(10:10:
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液膜法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照ス
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4:1)を展開溶媒として約12 cm展開した後、薄層板を風乾
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ペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数のと
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する.これを四酢酸鉛・フルオレセインナトリウム試液に浸
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ころに同様の強度の吸収を認める.
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した後,静かに引き上げて余分の液を流下させる.これを風
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乾後,紫外線(主波長:366 nm)を照射するとき,試料溶液
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及び標準溶液から得たスポットは,黄色の蛍光を発し,それ
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14
18
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医薬品各条の部 ベンジルアルコールの条確認試験の項を次
のように改める.
ベンジルアルコール
確認試験
医薬品各条の部 ボグリボース錠の条確認試験の項を次のよ
うに改める.
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ボグリボース錠
本品10個をとり,必要ならば粉砕し,1 mL中にボ
らのR f値は等しい.
製剤均一性 〈6.02〉次の方法により含量均一性試験を行うとき,
適合する.
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本品1個をとり,1 mL中にボグリボース(C10H21NO7)約20
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μgを含む液となるように移動相V mLを正確に加え,超音
本品を粉末とし,「ボグリボース」5 mgに対応す
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波処理により崩壊させる.この液を遠心分離し,上澄液を孔
る量をとり,水40 mLを加えて激しく振り混ぜた後,遠心分
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径0.45 μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めの
離する.上澄液をカラム(70 ~ 200 μmのカラムクロマトグ
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ろ液5 mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.以下定量法
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ラフィー用強酸性イオン交換樹脂(H型) 1.0 mLを内径8 mm,
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を準用する.
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高さ130 mmのクロマトグラフィー管に注入して調製したも
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の)に入れ,1分間約5 mLの速度で流出する.次に水200 mL
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ボグリボース(C10H21NO7)の量(mg)
27
を用いてカラムを洗った後,薄めたアンモニア試液(1→4)
28
10 mLを用いて1分間約5 mLの速度で流出する.この流出液
29
を孔径0.22 μm以下のメンブランフィルターで2回ろ過する. 77
ろ液を減圧下,50℃で蒸発乾固し,残留物を水/メタノー
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21
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確認試験
ル混液(1:1) 0.5 mLに溶かし,試料溶液とする.別に定量
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=MS × AT/AS × V /2500
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MS:脱水物に換算した定量用ボグリボースの秤取量(mg)
崩壊性 別に規定する.
溶出性〈6.10〉
試験液に水900 mLを用い,パドル法により,
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毎分50回転で試験を行うとき,本品の15分間の溶出率は
80
85%以上である.
32
用ボグリボース20 mgを水/メタノール混液(1:1) 2 mLに
33
溶かし,標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマト
本品1個をとり,試験を開始し,規定された時間に溶出液
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グラフィー 〈2.03〉により試験を行う.試料溶液及び標準溶
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液20 μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用い
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10 mL以上をとり,孔径0.45 μm以下のメンブランフィルタ
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ーでろ過する.初めのろ液5 mL以上を除き,次のろ液 V
て調製した薄層板にスポットする.次にアセトン/アンモニ
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ア水(28)/水混液(5:3:1)を展開溶媒として約12 cm展開し
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38
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mLを正確に量り,1 mL中にボグリボース(C10H21NO7)約
0.11 μg を含む液となるように移動相を加えて正確にV ′ mL
た後,薄層板を風乾する.これをヨウ素蒸気中に放置すると
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とし,試料溶液とする.別に定量用ボグリボース(別途「ボ
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き,試料溶液から得た主スポット及び標準溶液から得たスポ
ットは黄褐色を呈し,それらのR f値は等しい.
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グリボース」と同様の方法で水分〈2.48〉を測定しておく)約
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50 mgを精密に量り,水に溶かし,正確に50 mLとする.こ
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の液1 mLを正確に量り,水を加えて正確に100 mLとする.
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この液2 mLを正確に量り,水を加えて正確に100 mLとする.
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この液10mLを正確に量り,移動相を加えて正確に20 mLと
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し,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液100 μLずつを
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正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー 〈2.01〉に
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医薬品各条の部 ボグリボース錠の条の次に次の一条を加え
る.
日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )