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・資料No1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第一追補(案) (93 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》
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6 柴胡桂枝乾姜湯エキス

第十八改正日本薬局方第一追補

サイコサポニンb2の量(mg)=C S × AT/A S × 50

1

る.ジエチルエーテル層を分取し,低圧(真空)で溶媒を留去

2

した後,残留物にジエチルエーテル2 mLを加えて試料溶液

3

とする.別に薄層クロマトグラフィー用[6]-ショーガオー

4

ル1 mgをメタノール1 mLに溶かし,標準溶液とする.これ

5

らの液につき,薄層クロマトグラフィー 〈2.03〉により試験

57

6

を行う.試料溶液20 μL及び標準溶液5 μLを薄層クロマト

58

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)

7

グラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポッ

59

カラム:内径4.6 mm,長さ15 cmのステンレス管に5

8

トする.次に酢酸エチル/ヘキサン混液(1:1)を展開溶媒と

60

μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル

9

して約7 cm展開した後,薄層板を風乾する.これに噴霧用4

61

10

-ジメチルアミノベンズアルデヒド試液を均等に噴霧し,

62

カラム温度:40℃付近の一定温度

11

105℃で5分間加熱した後,放冷し,水を噴霧するとき,試

63

移動相:0.05 mol/Lリン酸二水素ナトリウム試液/アセ

12

料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは,標

64

13

準溶液から得た青緑色~灰緑色のスポットと色調及び R f 値

65

14

が等しい(カンキョウ).

66

15

(5) 乾燥エキス1.0 g (軟エキスは3.0 g)に水10 mLを加え

67

システムの性能:標準溶液10 μLにつき,上記の条件で

16

て振り混ぜた後,1-ブタノール10 mLを加えて振り混ぜ,

68

操作するとき,サイコサポニンb2のピークの理論段数

17

遠心分離し,1-ブタノール層を試料溶液とする.別に薄層

69

及びシンメトリー係数は,それぞれ5000段以上,1.5

18

クロマトグラフィー用リクイリチン1 mgをメタノール1 mL

70

以下である.

19

に溶かし,標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマ

71

システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件

20

トグラフィー 〈2.03〉により試験を行う.試料溶液及び標準

72

で試験を6回繰り返すとき,サイコサポニンb2のピー

21

溶液1 μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用

73

22

いて調製した薄層板にスポットする.次に酢酸エチル/メタ

74

(2) バイカリン

23

ノール/水混液(20:3:2)を展開溶媒として約7 cm展開し

75

して約0.1 gに対応する量)を精密に量り,薄めたメタノール

24

た後,薄層板を風乾する.これに希硫酸を均等に噴霧し,

76

(7→10) 50 mLを正確に加えて15分間振り混ぜた後,ろ過し,

25

105℃で5分間加熱した後,紫外線(主波長365 nm)を照射す

77

ろ液を試料溶液とする.別にバイカリン標準品(別途10 mg

26

るとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポ

78

につき,電量滴定法により水分〈2.48〉を測定しておく)約10

27

ットは,標準溶液から得た黄色~黄緑色の蛍光を発するス

79

mgを精密に量り,メタノールに溶かし,正確に100 mLとす

28

ポットと色調及びR f値が等しい(カンゾウ).

80

る.この液5 mLを正確に量り,薄めたメタノール(7→10)を

81

加えて正確に10 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標

54
55

C S:定量用サイコサポニンb2標準試液中のサイコサポニ

56

ンb2の濃度(mg/mL)
試験条件

化シリカゲルを充塡する.

トニトリル混液(5:3)
流量:毎分1.0 mL
システム適合性

ク面積の相対標準偏差は1.5%以下である.
乾燥エキス約0.1 g (軟エキスは乾燥物と

29

純度試験

30

(1)

乾燥エキス1.0 g (軟エキスは乾燥物

82

準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグ

31

として1.0 gに対応する量)をとり,エキス剤(4)に従い検液を

83

ラフィー 〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のバイカ

32

調製し,試験を行う(30 ppm以下).

84

リンのピーク面積AT及びA Sを測定する.

33

(2) ヒ素〈1.11〉

34

して0.67 gに対応する量)をとり,第3法により検液を調製し,

85

バイカリン(C21H18O11)の量(mg)=MS × AT/A S × 1/4

35

試験を行う(3 ppm以下).

36

乾燥減量〈2.41〉 乾燥エキス

重金属 〈1.07〉

乾燥エキス0.67 g (軟エキスは乾燥物と

9.5%以下(1 g,105℃,5時間).

37

軟エキス 66.7%以下(1 g,105℃,5時間).

38

灰分〈5.01〉 換算した乾燥物に対し13.0%以下.

39

定量法

40

(1) サイコサポニンb2 乾燥エキス約0.5 g (軟エキスは乾

41

燥物として約0.5 gに対応する量)を精密に量り,ジエチルエ

42

ーテル20 mL及び水10 mLを加えて10分間振り混ぜる.こ

43

れを遠心分離し,ジエチルエーテル層を除いた後,ジエチル

44

エーテル20 mLを加えて同様に操作し,ジエチルエーテル層

45

を除く.水層にメタノール10 mLを加えて30分間振り混ぜ

46

た後,遠心分離し,上澄液を分取する.残留物に薄めたメタ

47

ノール(1 → 2) 20 mLを加えて5分間振り混ぜた後,遠心分

48

離し,上澄液を分取し,先の上澄液と合わせ,薄めたメタノ

49

ール(1→2)を加えて正確に50 mLとし,試料溶液とする.別

50

に定量用サイコサポニンb2標準試液を標準溶液とする.試料

51

溶液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体

52

クロマトグラフィー 〈2.01〉により試験を行い,それぞれの

53

液のサイコサポニンb2のピーク面積AT及びA Sを測定する.

86

MS:脱水物に換算したバイカリン標準品の秤取量(mg)

87

試験条件

88

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:277 nm)

89

カラム:内径4.6 mm,長さ15 cmのステンレス管に5

90

μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル

91

化シリカゲルを充塡する.

92

カラム温度:40℃付近の一定温度

93

移動相:薄めたリン酸(1→200)/アセトニトリル混液

94
95
96

(19:6)
流量:毎分1.0 mL
システム適合性

97

システムの性能:標準溶液10 μLにつき,上記の条件で

98

操作するとき,バイカリンのピークの理論段数及びシ

99

ンメトリー係数は,それぞれ5000段以上,1.5以下で

100

ある.

101

システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件

102

で試験を6回繰り返すとき,バイカリンのピーク面積

103
104

の相対標準偏差は1.5%以下である.
(3)

グリチルリチン酸

次のⅰ)又はⅱ)により試験を行う.

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )