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パブリックコメント「令和6年度厚生労働科学研究」 別添(令和6年度厚生労働科学研究の概要) (17 ページ)

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出典情報 「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》
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【概要】我が国は、これまで国連・WHO・G7・G20・ASEAN 等の多国間組織で、UHC、高
齢化、三大感染症(HIV/エイズ、結核、マラリア)や顧みられない熱帯病を含む感染症
対策等の議論を主導してきた。WHO では、2019 年に UHC に関する国連ハイレベル会合に
向けた決議をタイと共同提案し、国際的な議論を先導した。今後、我が国がなしえる国
際保健の課題解決への貢献として、残された国際保健課題への取組が挙げられる。本研
究では、過去に決議が採択されたが進捗が十分でない課題や残された課題等を同定し、
我が国が国際保健課題への取組の改善に寄与するためになし得る介入について検討す
る。
【成果の活用】分析結果に基づき作成される戦略立案の基礎資料は、「グローバルヘル
ス戦略」等で掲げている WHO との連携を強化するとともに、国際保健における日本のプ
レゼンス確保と SDG3の達成を含む実施的な貢献のために活用される。
【課題名】ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)の新しい構成要素または周縁分野に関
する政策分析研究
【概要】我が国は、「2030 年までの世界での UHC 達成」のための有志国グループである
UHC フレンズを設立したほか、日本での WHO UHC センター設置について検討する等、UHC
は我が国の国際保健外交の主要分野の1つとなっている。近年 UHC に関する国際機関等
の文書に、UHC とパンデミック予防・対策の関係や、医療の質・医療安全等新しい要素
が見られるようになっている。本研究では、それらの新しい要素を同定し、日本あるい
は世界として UHC 達成に寄与するために行うべき介入について検討する。そして、パン
デミック予防・対策と UHC 達成の関係及びその両方に寄与する保健システム強化の方
法、医療の質等の UHC の要素・周縁分野が効果的に UHC 達成するための新たな知見を得
る。
【成果の活用】我が国が出席する国際会議等で扱われるべき技術的内容に関する基礎資
料となるほか、パンデミック後の「新しい時代の UHC」という概念を我が国がエビデン
スに基づいて提唱することに繋がる。
【課題名】三大感染症等に関連する保健システム強化について我が国から行う国際機関
への戦略的・効果的な関与に資する研究
【概要】 三大感染症(HIV/エイズ、結核、マラリア)等の感染性疾患が世界に与える
影響は甚大であり、SDG3のターゲットの1つとなっている。グローバルファンド(GF)
に対する拠出金は我が国の国際機関に対する拠出金の中でも最大級で、2023~2025 年
の3年間で最大 10.8 億ドルが拠出される。特に保健システム強化への貢献を最重要視
している一方で、GF による保健システム強化の活動を評価する方法は発展途上である。
本研究では、GF による保健システム強化の活動を評価して、拠出の判断となる基準を策
定するための基礎資料を提供する。
【成果の活用】国際保健戦略立案の基礎資料として利用されるほか、GF 理事会等での発
言を含む、より効果的な介入を行うため等に役立てられる。

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