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パブリックコメント「令和6年度厚生労働科学研究」 別添(令和6年度厚生労働科学研究の概要) (81 ページ)

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出典情報 「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》
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・労働者の化学物質等による健康障害防止対策手法の開発・提言
【期待されるアウトカム】
・第 14 次労働災害防止計画に基づいた取組を通じ、労働災害の減少、労働者の健康の
確保等
・働き方改革実行計画に位置づけられている「治療と仕事の両立支援」の推進
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】墜落による危険を防止するためのネットの経年劣化等を含めた安全基準の作
成に関する研究(令和4~5年度)
【概要】現在流通している主な安全ネットの材質・構造の調査、ユーザーの現場での使
用・管理方法の調査、および安全ネットの適切な評価手法(実験方法)を検討した結
果、経年劣化の影響による安全ネットの強度低下にはバラつきが大きいこと、部分補
修の影響や安全ネットの編糸収縮の影響、安全ネットの固定方法(クランプ結合)の
影響、安全ネットの固定間隔の違いなどにより、安全ネット全体としての性能に大き
な違いを生じさせる可能性があることが明らかとなった。
【成果の活用】「墜落による危険を防止するためのネットの構造等の安全基準に関する
技術上の指針」の改正のための基礎資料として活用する予定である。
【課題名】テレワークの常態化による労働者の筋骨格系への影響や生活習慣病との関連
性を踏まえた具体的方策に資する研究(令和4~6年度)
【概要】約2万人の労働者を対象にテレワークの状況について分析し、テレワークが身
体活動及び生活習慣病に及ぼす影響を測定した。また、安全衛生に配慮したテレワー
クの具体的介入策の検討と好事例の収集のために、自宅での作業環境改善に取り組む
企業への面接調査を実施し、健康に影響を及ぼす作業環境の要因を特定した。
【成果の活用】「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」の見
直し、同ガイドラインの円滑な施行に向け事業者への啓発資料に反映するための基礎
資料として活用する予定である。
2 令和6年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】転倒災害リスクの「見える化」に関する研究
【概要】近年、急増している転倒や腰痛といった労働者の作業等に関連する行動災害の
発生リスクのアセスメントツールについて、効果の検証と利便性を踏まえたツールの
開発を行っている。転倒災害・腰痛災害が発生していない事業場に調査対象を拡大し
て、ポジティブエビデンスを収集する必要がある。
【成果の活用】開発された転倒及び腰痛防に資するアセスメントツール、行動災害が発
生していない事業場の好事例を広く周知して事業場において活用してもらう。
【課題名】職場における女性の健康保持増進に係る産業保健活動の研究
【概要】令和3年7月に公表された「不妊予防支援パッケージ-ライフステージに応じ
た女性の健康推進策-」を踏まえ、就労女性の活動基盤となる健康面において女性特
有の事情(ライフイベントである妊娠・出産および更年期症状・月経困難症、不妊な
ど)と仕事を両立しやすい環境整備について、事業場だけでなく労働者にアンケート
調査の対象を拡大して事例研究による支援策を示す。
【成果の活用】職場における女性の健康保持増進に係る産業保健活動を推進するための
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