よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


パブリックコメント「令和6年度厚生労働科学研究」 別添(令和6年度厚生労働科学研究の概要) (59 ページ)

公開元URL
出典情報 「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

補装具費の支給による、より高度な社会参加の実現が期待できる。
・障害者のための自立支援機器開発普及促進のためのモデル拠点が全国に構築され、地
域特性に配慮した開発や促進のスタイルが確立されることで、障害者の生活環境に合
わせた支援機器の利活用が促進される。
・精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築と多様な精神疾患等に対応できる
医療連携体制の構築が推進されることで、地域で暮らす精神障害をもつ人が様々な保
健医療福祉サービスをニーズに応じて適切に利用することが可能となり、地域への定
着が促進される。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】福祉分野における強度行動障害支援の指導的人材養成のための専門研修プロ
グラムの開発および強度行動障害の地域支援体制の在り方についての研究(令和4~6
年度)
【概要】強度行動障害の支援に関する更なる専門性について、先行研究やヒアリング調
査を通して、地域内の各機関で一貫性のある連携・役割調整を含めた指導的人材の育成
のモデルの整理を行った。また、指導的人材養成の専門研修プログラム案およびテキス
ト案の検討、開発及び強度行動障害の地域支援体制について検討を行った。
【成果の活用】このモデルの整理を踏まえて人材育成モデルの構築を検討するととも
に、開発された専門研修モデルを活用して強度行動障害の指導的な専門人材の養成と確
保を行い、その人材が地域の事業所等への支援に従事することで強度行動障害支援の現
場の支援力向上に寄与することが期待される。
【課題名】障害者の支援機器開発におけるモニター評価手法の開発及びモニター評価を
実践する人材の育成プログラム開発のための研究(令和3~4年度)
【概要】リハビリテーション専門職、医工学エンジニア等が使用できるモニター評価の
標準的手法を作成し、実践できる人材の能力評価を含めた手法を確立した。
【成果の活用】アプリを活用したモニター評価手法の e-learning システムを開発し、
開発者及び医療福祉専門職が業務の合間の隙間時間に効率よくモニター評価に関する
知識を得られるシステム開発を行った。このシステムの導入により、全国の都市部だけ
でなく地域において支援機器開発の知識を容易に得られるようになり、普及促進につな
がることが期待できる。
【課題名】治療抵抗性統合失調症薬の安全性の検証による望ましい普及と体制構築に向
けた研究(令和2~4年度)
【概要】治療抵抗性統合失調症患者への薬物療法として推奨されるクロザピンについ
て、国内でクロザピンを処方する際に登録することが義務付けられている「クロザリル
患者モニタリングサービス」(CPMS:Clozaril Patient Monitoring Service)データベ
ースの解析や、血中濃度測定による副作用の実態調査、諸外国の処方の現状調査等を通
じ、処方率が極めて低い原因を分析した。
【成果の活用】日本精神神経学会、日本臨床精神神経薬理学会、日本神経精神薬理学会、
日本統合失調症学会と連携して厚生労働省に要望書を提出し、令和3年6月3日にクロ
ザピンの添付文書改訂が行われた。この改定によりクロザピンの普及がより進むことが
期待される。
2 令和6年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
58