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パブリックコメント「令和6年度厚生労働科学研究」 別添(令和6年度厚生労働科学研究の概要) (80 ページ)

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出典情報 「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》
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研究事業名

労働安全衛生総合研究事業

1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
近年の労働災害については、死亡災害こそ減少傾向にあるものの、休業4日以上の死
傷災害は前年比で増加している。また、過労死やメンタルヘルス不調が社会問題となり、
これらの課題に取り組むことが必要(*1)になっているほか、治療と仕事の両立支援へ
の対応も求められている。さらに、化学物質による重篤な健康障害防止対策も必要とな
っている。
この他、
「多様な働き方の推進」としてテレワークの促進が目標となる(*2)中で、オ
フィス等での勤務との違いを踏まえた労働者の健康管理が求められている。また、すべ
ての女性が輝く社会・男女共同参画社会の実現を目指して女性の健康の包括的な支援が
必要である。(*3)
これらの課題を解決し、また、労働災害防止計画に沿って、計画的に科学的な知見に
基づいた制度改正や労働基準監督署による指導を通じて労働者の安全と健康の確保を
図っていくためには、本研究事業によって科学的根拠を集積し、行政政策を効果的に推
進していくことが不可欠である。
*1

働き方改革実行計画(平成 29 年3月 28 日 働き方改革実現会議決定)

*2

経済財政運営と改革の基本方針 2022(令和4年6月7日 閣議決定)

*3

不妊予防支援パッケージ ―ライフステージに応じた女性の健康推進策―(令和3年7月9日)

【事業目標】
労働安全衛生の各分野の現状を分析し、最新の工学的技術や医学的知見等を集積し
て、法令等の課題の抽出及び整備を継続的に行うとともに、労働安全衛生法令の改正、
ガイドラインの策定等を通じて、さらなる労働者の安全衛生対策につなげる。
【研究のスコープ】
・職場における労働災害、労働者の健康の保持増進、有害物質等による健康障害の防止
に資する施策の推進
・就業構造の多様化、働き方の多様化に対応した安全衛生対策の推進
・疾病を抱える労働者の治療と職業生活の両立支援
・安全と健康を維持しつつ、労働現場の生産性の向上を図るDX(デジタルトランスフ
ォーメーション)の普及
【期待されるアウトプット】
・近年増加している転倒、腰痛といった労働者の作業行動に起因する労働災害防止対策
手法の開発・提言
・高年齢労働者の労働災害防止対策手法の開発・提言
・労働現場の安全及び衛生水準の維持と生産性の向上等を両立し得るDXの導入に係る
方策の提言
・テレワークをはじめとした多様な働き方、外国人労働者等の労働災害防止対策の開発・
提言
・個人事業者等に対する安全衛生対策手法の開発
・業種別(建設業、製造業、陸上貨物運送事業、林業)の労働災害防止対策手法の開発・
提言
・労働者のメンタルヘルス等の健康確保対策手法の開発・提言、治療と仕事の両立支援
策の提案
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