よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


パブリックコメント「令和6年度厚生労働科学研究」 別添(令和6年度厚生労働科学研究の概要) (23 ページ)

公開元URL
出典情報 「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

についての実態の調査を行う。さらに、がん検診へのアクセスに関しても調査を行い、
患者が意思疎通などについての合理的配慮を受けながら、医療・支援や検診にアクセス
することができる体制のモデル等を提示する。
【成果の活用】がん診療連携拠点病院等の整備指針の見直しや、がん検診受診率を更に
向上させるための体制整備等、基本計画で掲げた施策の実行に活用する。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】一般住民における無症状ヘリコバクター・ピロリ陽性者への除菌による健康
影響の評価と今後の政策検討に資する研究
【概要】ヘリコバクター・ピロリ(以下、
「ピロリ菌」とする)感染は胃がんの危険因子
であるが、健康で無症状な集団に対する、ピロリ菌の除菌による胃がん発症の予防効果
について十分な科学的根拠は示されていない。健康で無症状な集団に対するピロリ菌の
除菌による健康影響の国内外のエビデンスの収集および医療経済効果の検証を行う。
【成果の活用】研究結果を参考に、ピロリ菌検査を国が推奨する胃がんの対策型検診に
導入することの検討を行う。
【課題名】小児・AYA 世代のがん患者等に対する妊孕性温存療法のエビデンス確立を目
指した研究
【概要】小児・AYA 世代のがん患者のがん治療前に行われる妊孕性温存療法における患
者の費用負担軽減、未受精卵子や卵巣組織の凍結保存、それらの凍結検体を用いた生殖
医療は、妊娠に至る有効性等に関するエビデンス収集を目的として、令和3年より「小
児・AYA 世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」を開始している。当該事業
により収集した臨床データ等を解析して、妊娠に至る有効性等のエビデンスを集積し、
適切な長期検体保存体制について検討する。
【成果の活用】妊孕性温存療法の有効性等のエビデンス創出、長期にかかる検体保存の
ガイドライン作成を行い、研究促進事業の実施要綱改定等、政策決定の一助とする。
【課題名】拠点病院と民間団体による相談機関やピア・サポーター等との連携体制の構
築に向けた研究
【概要】がん患者にとって、同じような経験を持つ者による相談支援や患者同士の体験
共有は重要であることから、国は、都道府県におけるピア・サポーターの養成を推進す
るため、
「がん総合相談に携わる者に対する研修事業」において、研修プログラム・テキ
ストの改訂や、都道府県に対する支援等を行っている。また、令和4(2022)年の拠点
病院等の整備指針改定では、一定の研修を受けたピア・サポーターの活用に関する記載
が盛り込まれた。一方で、患者体験調査によると、ピア・サポーターの認知度は依然低
いことが明らかとなっている。そのため、本研究では、拠点病院等と民間団体による相
談機関やピア・サポーター等との適切な連携体制の構築について検討し、提言を行う。
【成果の活用】本研究の結果を踏まえ、今後の拠点病院等における体制整備の検討にお
いて活用する。
【課題名】がん患者・経験者・家族等の経済的な課題等の解明のための研究
【概要】がん患者における社会的な問題として、遠方からの通院、高額な医療費の負担、
患者やその家族等の離職・休職に伴う収入の減少等による経済的な課題や、障害年金等
の制度を十分に利用できていない場合があること等が指摘されている。そのため、本研
究では、高度化する治療へのアクセスを確保するため、患者・経験者・家族等の経済的
22