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パブリックコメント「令和6年度厚生労働科学研究」 別添(令和6年度厚生労働科学研究の概要) (54 ページ)

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出典情報 「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》
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れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続ける社会の実現に寄与する。つまり、独居す
る認知症者を含む全ての人が、安心・安全に地域で生活し、適切な医療およびケアを受
けることに寄与する。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】軽度認知障害の者への支援のあり方に関する研究 (令和3~5年度)
【概要】軽度認知障害(MCI)の人々について、一次予防(発症リスク低減、発症遅延)
の取組が効果を上げることが期待されているにもかかわらず、医療の枠組みに取り込む
ための支援方策が未だ十分確立されていないため、その方法の検証を進めている。
【成果の活用】認知症予防に資する活動について作成した「MCI ハンドブック」
「生活ノ
ート」を「エビデンステーブル」とリンク付けして公開することで、認知症予防の活動
の推進に寄与することが期待される。
【課題名】認知症者の人生の最終段階の医療提供に関する研究(令和3~5年度)
【概要】エンドオブライフ・ケアについては、療養の場所の違いにより、提供可能な医
療処置や介護サービスの内容や量が異なるため、認知症者の医療提供の実態を調査する
とともに、課題について整理した上で、緩和ケア技術および意思決定支援について、療
養の場の違いに応じた手引きの作成を検討している。
【成果の活用】手引きの作成により、認知症者の尊厳を重視した支援方法の普及が期待
される。
【課題名】併存疾患に注目した認知症重症化予防のための研究(令和3~5年度)
【概要】加齢に伴い併存疾患と薬剤数が増加することは認知症者も同様であると考えら
れるが、その実態は明らかにされていない一方で、認知症者に対する過少医療が懸念さ
れている。そのため認知症者の併存疾患の実態やおよびその管理や、外科手術や肺炎入
院の認知症の重症度に対する影響の実態などを調査し、処方適正化の研究を進めてい
る。
【成果の活用】作成した「認知症者の併存疾患管理の手引き」の医療機関での活用が期
待される。
2 令和6年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】独居認知症高齢者等の地域での暮らしを安定化・永続化するための研究 (令
和4~6年度)
【概要】独居認知症高齢者等の地域生活安定化に寄与する多様な課題に関するプログラ
ムの可視化や事例集作成および効果検証を進めており、これらを基に、独居高齢者等の
地域生活安定化に寄与する地域システムモデルの提示および地域生活継続を指標とす
るサービス及び地域システムの評価方法の開発を検討している。
【成果の活用】多様なステークホルダーに向けたガイドラインおよび自治体向けガイド
ラインの改訂版の作成し、自治体等への周知を行う。
【課題名】「感染症蔓延を考慮した認知症に対する遠隔の診断・病状評価を可能促進化
する研究(令和5~7年度)
【概要】災害の多いわが国では、平時より社会的支援が脆弱な地域の高齢者等は災害時
に被害を被りやすいため、多様な地域においてシームレスな認知症医療・介護提供体制
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