よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


パブリックコメント「令和6年度厚生労働科学研究」 別添(令和6年度厚生労働科学研究の概要) (21 ページ)

公開元URL
出典情報 「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

研究事業名

がん政策研究事業

1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
令和5年3月に閣議決定された「第4期がん対策推進基本計画」(以下「基本計画」
という。)の全体目標として「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とが
んの克服を目指す。」ことが掲げられた。「がん研究 10 か年戦略」の改定に向けた議論
も踏まえ、文部科学省・経済産業省と連携し、がん研究を着実に前進させ、その成果を
患者やその家族、医療従事者等に届けることによって、わが国のがん対策全体の一層の
充実を図る必要がある。
【事業目標】
「がん研究 10 か年戦略」を踏まえ、がんの根治・予防・共生の観点に立ち、患者・社
会と協働するがん研究を念頭において、がん対策に関するさまざまな政策的課題を解決
する研究を推進する。
【研究のスコープ】
①充実したサバイバーシップを実現する社会の構築をめざした研究
がん患者をはじめ、家族、医療者、一般市民を含む国民全体を対象として、社会的
要因も踏まえ、精神心理的苦痛を含めた様々な問題を解決する。また、再発予防、合
併症予防を含めたがん患者の健康増進を目指す。
②がん対策の効果的な推進と評価に関する研究
患者や家族、医療従事者等のニーズと行政的ニーズの両者を適切に把握するととも
に、基本計画で求められている施策を推進するための方策を立案、実施し、評価して
いくことで、より効果的ながん対策につなげる。
【期待されるアウトプット】
がん検診の適切な把握法及び費用対効果、有効性評価に関する研究や、相談支援に関
する研究等を実施し、より適切ながん検診の提案や、幅広いがん患者に対する相談支援
の体制整備に関する提案等の成果を得る。がん遺伝子パネル検査の結果に基づいた患者
申出療養の体制に関する研究を通した、適切な医療実装に資する政策提案の他、全ゲノ
ム解析等のデータ管理に関する研究を通した、倫理的問題に対する提言や、患者・市民
参画型の医療を適切に取り入れる方策の提案等の成果を得る。
【期待されるアウトカム】
AMED の「革新的がん医療実用化研究事業」から得られる成果とあわせ、がん対策推進
協議会等において報告し、政策に反映させるなど、基本計画において3つの柱とされて
いる「がん予防」、「がん医療」、「がんとの共生」の実現を目指す。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】がん検診事業の評価に関する研究(令和2~3年度)
【概要】がん検診の精度管理・事業評価は、平成 20 年の「今後の我が国におけるがん
検診事業評価の在り方 報告書」に沿って実施されているが、策定から 10 年以上経過
しており、現状を踏まえた精度管理水準を改善し、
「がん検診事業のあり方について」を
まとめた。
【成果の活用】
「がん検診事業のあり方について」を参考に精度管理が行われた、がん死
亡率減少に資する適切ながん検診が行われることが期待される。

20