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ICTを利用した全国地域医療情報連携ネットワークの概況(2022年度版) (137 ページ)

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出典情報 ICTを利用した全国地域医療情報連携ネットワークの概況(2022年度版)(9/13)《日本医師会総合政策研究機構》
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その他の課題・問題点として以下が挙げられた。
・従来の電話等の連携から抜け出せず理解されない
・ICT 機器に不慣れな利用者が多い
・異なるシステムへの二重入力により業務量が増加する
・参加医療機関が少ない、増えない
・参加する施設、職種に偏りがあり、利用が進まない
・システム使用料の値上げを行えない
・専用端末、ネットワーク整備、更新費用の捻出に苦慮している
・行政、他の地域との連携ができない
・システム専任者の確保ができない
・トラブル時に迅速な対応ができない
・セキュリティ対策の費用がかかる
・人員確保ができない
・パッケージシステムのため改善ができない
・広報活動が進まない

7. まとめと考察
〇隣接する地域との連携を行う地域は 7 割を超えた
隣接する地連 NW と既に連携している地域は 49.4%と約半数を占める(図 2.3-5)

経年推移をみると、調査を開始した 2018 年から 11.7 ポイント増加し(37.7→49.4%)、
漸増傾向となっていた。
連携する予定がある地域を含めた場合も同様に、22.6 ポイント増加し(51.7→
74.3%)、漸増傾向となっていた(図 2.3-6)。各地域で今後広がりをみせる広域連携を
念頭に、将来を見据えた取り組みを行っていることが窺える。

〇同意書取得済み割合は 9 割を超える
地連 NW に参加している患者のうち同意書取得済み患者の割合は、前回調査から 9.8
ポイント増加し(83.5→93.3%)
、9 割を超えた(図 2.7-2)
。経年変化をみると、漸増傾
向となっており、全面施行された改正個人情報保護法の影響が考えらえる。

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