資料1-2 指定難病に係る新規の疾病追加について情報提供のあった疾病(個票(第54回指定難病検討委員会において検討する疾病)) (19 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37543.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第54回 1/31)《厚生労働省》 |
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Definite と Probable を対象とする。
神経核内封入体病 Neuronal intranuclear Inclusion disease (NIID)の診断基準
A.症状・臨床所見
1.認知機能障害
2.筋力低下
3.自律神経障害(神経因性膀胱、縮瞳(≦2.0mm)、反復性嘔吐発作、反復性失神発作のいずれか1つ以上)
4.小脳性あるいは/および感覚性運動失調
5.急性から亜急性に出現する意識障害
B.検査所見
1.頭部 MRI 画像で白質脳症を認め、かつ拡散強調画像にて皮髄境界に沿った異常高信号を認める
2. 末梢神経伝導検査で運動神経伝導速度(MCV)の低下*1
C. 病理所見*2
1. 皮膚組織において、HE染色でエオジン好性に染色され、ユビキチンもしくはp62陽性に染色される核内
封入体を、脂肪細胞、汗腺細胞、線維芽細胞の3種類すべての細胞種において認める。
2. 中枢神経組織の神経細胞およびグリア細胞において、あるいは末梢臓器の神経組織あるいは皮膚、
骨格筋以外の非神経組織の細胞に、HE染色でエオジン好性に染色され、ユビキチンもしくはp62陽性に
染色される核内封入体を多数認める。
D.遺伝学的検査
NOTCH2NLC 遺伝子の変異(GGC 繰り返し配列の延長)を認める*3
E.鑑別診断
遠位型ミオパチー(指定難病 30)の眼咽頭遠位型ミオパチー(Oculopharyngodistal myopathy:OPDM)が
鑑別できる。
F.診断のカテゴリー
Definite:Aの 1 項目以上+Bの 1 項目以上を満たし、C の 1 項目以上+D+E を満たす
Probable:Aの 3 項目以上+Bの 2 項目以上+C の 1 項目以上を満たす
Aの 3 項目以上+Bの 1 項目以上+D および E を満たす
Possible: Aの 2 項目以上+Bの 1 項目以上を満たし、C の 1 項目以上満たす
Aの 2 項目以上+Bの 1 項目以上+D および E を満たす
G.参考事項
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