よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2 指定難病に係る新規の疾病追加について情報提供のあった疾病(個票(第54回指定難病検討委員会において検討する疾病)) (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37543.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第54回 1/31)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

<診断基準>
Definite と Probable を対象とする。

A.症状・臨床所見
1.20歳以上の発症(注1)
2.下記のうち2つ以上の臨床症状
a.自律神経障害
b.錐体路徴候
c.失調
d.認知機能障害
B.検査所見
1.頭部MRIで下記の所見を認める(注2)
a.両側対称性の大脳白質病変
b.両側対称性の中小脳脚病変
C.遺伝学的検査および家族例
1.LMNB1遺伝子の変異(重複または上流領域の欠失)
2.家族歴がある(家系内に発症がみられる)(注3)
D.その他
(特になし)

E.鑑別診断
以下の疾患を鑑別する。
血管性認知症、多発性硬化症、白質ジストロフィー(副腎白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィーなど)
F.診断のカテゴリー
Definite:A-1+A-2かつB-1-aを満たし、C-1を満たすもの
Probable:A-1+A-2+B-1-a+B-1-b+C-2を満たすが、遺伝学的検査は実施していないもの
Possible:A-2のうちa-cのいずれか1つ+B-1-bを満たすが、遺伝学的検査は実施していないもの
G.参考事項
注1:40 歳代から 50 歳代の発症が多い。ただし、LMNB1 の病的なコピー数変化を認めた例は、34 歳から 61
歳と幅が広い。発症前は発育発達に問題なく、社会生活が可能であることが多い。
注2:大脳白質病変は初期には散在性のこともあるが、やがて融合し、左右対称性の白質変化を呈する。前
頭葉・頭頂葉優位で、側脳室近傍の白質は保たれる傾向がある。中小脳脚病変は病初期から信号変化を認め
ることが多いが、信号変化の程度は症例間での差が大きい。なお、延髄から頚髄にかけての錐体路病変を認め

3