いないところである。災害拠点精神科病院の指定の要件において、将来的には
DPAT 先遣隊の配置の必須化を見込んでいるため、DPAT 先遣隊の整備についても
進めていただくよう重ねてお願いする。
（10）広域災害・救急医療情報システム（EMIS）について
○ 広域災害・救急医療情報システム（EMIS）については、改修の柔軟性を確保し
経時的なシステム経費の高騰を回避するため、デジタル庁から示されている「デ
ザインシステム」の考え方を踏まえ、令和６年 10 月より一貫したデザインや操作
性などを備えた新しい EMIS の運用開始を予定しているので、御了知いただくよ
うお願いする。
また、現行の EMIS については、電源の備蓄状況等の医療機関基本情報を定期的
に更新するとともに、災害時には迅速に被災状況等の情報を更新するよう医療機
関への周知をお願いする。
○

近年の災害では、訪問診療等の在宅医療を提供する医療機関の被災状況がわか
らず、在宅人工呼吸療法患者や在宅酸素療法患者等の在宅療養支援診療所等を通
じた安否確認に時間を要している。都道府県においては、EMIS に当該医療機関を
登録し、在宅医療を提供する医療機関の被災状況について把握していくことを検
討いただくとともに、毎月、地方厚生（支）局から都道府県に対し情報提供して
いる届出受理医療機関名簿を整理した当該医療機関の一覧について適宜御活用い
ただきたい。

Ⅰ-計44