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病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (107 ページ)

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出典情報 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》
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選定した
優先業務
内容

・患者受け入れ準備
・①情報収集、②体制づくり、
③医薬品・インフラ確保、
④診療、⑤,搬送
・職員の安否確認
・医療機器等の2 階以上への搬

・状況に合わせて対応(本部決
定)
・地震発生時の対応と同様とし
ている
・トリアージ実施
・事業縮小・中止の検討
・公共交通機関の運行状況の周

・外来診療の再開
・透析の継続及び被災透析機関
の患者受入
・避難の判断、2 次災害の判断、
災害状況の収集

風水害時の病院機能維持(BCP)に関連し、優先業務を選定していない理由は、前述の風水害BCP
未作成と同様に洪水等浸水想定区域内に所在せず、風水害危険性がないこと等が理由であるが、地球
温暖化等に対応した流域治水の推進において、浸水想定区域の指定河川が中小河川に拡大され、地域
の洪水危険性の空白区域が解消となり、改めて風水害危険が明確となる可能性もあるため、再度危険
性を確認し、病院機能維持対策に必要な優先業務を検討いただきたいと思います。

( 2 ) 風水害時病院機能維持に関する優先業務選定のポイント
浸水等風水害による危険の程度、内容は病院所在地や病院建物の構造等により異なるので、所在地
及び病院建物への予想される浸水時の浸水深、浸水継続時間等、風水害の予想される危険内容を十分
に把握し、病院機能維持上の優先業務を選定する必要があります。
選定にあたっては、①浸水等風水害による被害の回避、軽減を図る対応 ②病院機能継続、早期復
旧を図る対応という観点から優先業務を選定していくことが選定上のポイントとなります。
優先業務選定のポイント
想定される被害内容
浸水等風水害被害を
患者等、職員の逃げ遅れ
回避、軽減する対応上
優先すべき業務

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優先業務
①洪水等気象情報収集
②気象状況に応じた外来等の中止
判断
③EV 等の活用を考慮した避難開
始時期の判断
③風水害時の指示、命令体制の確立
④患者、職員等の安否確認
⑤迅速な避難誘導体制の確立