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病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版- (34 ページ)

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出典情報 病院等における風水害BCPガイドライン-補遺・改訂版-(9/2)《日本病院会》
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・上水道の途絶時における、
水利用
の制限、代替水源への切り替え
・下水道の途絶時における、
汚水槽
への切り替え 等

効率的な点検を行うことも考えら
れる。
④代替措置の準備について
損傷等が想定される部分により失
われる機能に対応した代替措置に
ついては、他の施設との連携やソ
フト面の対策により対応すること
が考えられる。例えば、あらかじめ
物資調達ルートを確保しておき、
大地震時(浸水時)に非常時物資を
確保できるようにする等のソフト
面の対応策も考えられる。

3.洪水浸水想定区域所在の病院機能維持継続(BCP)に配意した病院新築事例
( 1 ) 風水害BCP に配意した病院新築事例1
紹介する病院は、平成30 年に新築移転した埼玉県朝霞市に所在する敷地面積 4,887.05 ㎡、建築面
積 25,509.23 ㎡、鉄筋コンクリート7 階建 病床数 446 床の病院で、埼玉県災害時連携病院でもあ
ります(以下「BCP 新築事例病院」という)


ア BCP 新築事例病院の風水害等危険性
BCP 新築事例病院は以下のように荒川(最大規模降雨 632mm/72h)
、入間川(最大規模降雨
740mm/72h)
、新河岸川(黒目川含む)
(最大規模降雨746mm/48h)の洪水浸水想定区域に病院
が建築されています。
朝霞市洪水ハザードマップでは、予想浸水深 3m~5m で、国土交通省浸水ナビでは、荒川が決壊
した場合に決壊後9 時間で最大の浸水深3.78m となり、浸水継続時間は42 時間と予想されます。
また、本所在地は地震ハザードマップにより首都直下型地震で震度 6 強の揺れが想定されていま
す。
したがって、BCP 新築事例病院の建築物は、災害時の医療に関する防災拠点建築物として、浸水
等の風水害及び地震の両面から病院機能継続のための建築及び設備機能が求められています。

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